AWS認定資格 無料問題集

解答

正しい解答：Ｂ. 保存しているオブジェクトのダウンロード時間

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徹底解説

　Amazon S3 の課金方式を踏まえて、コスト削減の観点から注目しても意味がない項目は、「保存しているオブジェクトのダウンロード時間」 です。Amazon S3 は、利用可能な容量が実質的に無制限で 99.999999999%（イレブンナイン）の耐久性を持つマネージド型のオブジェクト・ストレージ・サービスです。静的コンテンツ（HTML／CSS・動画・画像ファイル）やログファイル、バックアップなどの保存・管理に最適なサービスとなっています。Amazon S3 はリージョンやストレージクラスによって異なる料金設定となっており、保存しているオブジェクトのデータ使用容量、データアクセスのPUT／GETなどのリクエスト数、Amazon S3 からのデータ転送量などに応じて課金されます。一方で、データの送受信にかかる時間自体には直接的に料金が影響されることはないため、保存データのダウンロード時間に着目してもコスト最適化に対しては意味がありません。逆に言うと、Amazon S3 のコスト削減を考える際には、データの使用量だけでなく、リクエスト数やリージョン選択などの要素にも注目して対策を検討するようにしましょう。

　その他の選択肢は、コスト削減に直結するものであり、注目しても意味がない項目ではありません。Amazon S3 は保存しているデータ使用容量に応じて課金されるため、コスト削減を考える上では非常に重要な要素です。不要なオブジェクトを削除することでコストを抑えることが可能です。また、Amazon S3 の料金はリージョンごとに異なるため、どのリージョンを選択するかはコストに直接影響します。例えば、米国東部（バージニア北部）は比較的安価であるが、東京リージョンは高めの料金設定といったことがありえます。実際のリージョン選択には、通信費用や距離による遅延なども考慮されると思われますが、試験対策として、リージョン毎に料金が異なり、その選択が、コスト最適化において重要な要素のひとつとなることを理解しておきましょう。Amazon S3 は使用容量だけでなく、リクエスト数に応じても課金されます。頻繁にアクセスする場合や大量のPUT／GETリクエストが発生する場合、コストが増加するため、アクセスパターンの最適化はコスト削減に直結します。例えば、キャッシュを利用して不要なリクエストを減らすことや、アクセス頻度に応じたストレージクラスを選択することが有効です。

ちなみに...
　Amazon S3 の主な費用項目は上表に記載されている通りですが、その他、セキュリティやバケットに関する機能、管理・分析機能、レプリケーション、変換やクエリーなどの利用に応じて費用が発生します。Amazon S3 料金の詳細は、AWS社の下記のサイトのページを参照ください。

Amazon S3 料金：
https://aws.amazon.com/jp/s3/pricing/