AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第24問 特定の利用者が使用したサービスのコスト情報の取得

 クラウド環境では、特定の利用者が使用したサービスの料金を把握することが、コスト管理における重要な要素のひとつです。AWS には様々な分析ツールがありますが、特定のユーザーの詳細なコスト情報を取得するために最も適したサービスを選択してください。

  1. AWS Cost and Usage Report [正しい解答]
  2. AWS Cost Categories
  3. Cost Explorer
  4. AWS Pricing Calculator

(問題ID:CLF204C024)

解答

正しい解答:A. AWS Cost and Usage Report

△ 判定不能

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徹底解説

 特定の利用者が使用したクラウド・サービスの詳細なコスト情報を取得するために最も適したサービスは、AWS CUR(Cost and Usage Report)です。AWS CUR は、AWS の使用状況とコストに関する包括的なデータを提供する CSV 形式のレポートであり、そのレポートを定期的に Amazon S3 バケットに配信するサービスです。レポートには、AWS アカウントで使用する AWS 製品、使用タイプ、オペレーションの固有の組み合わせに応じて推定請求額の明細項目が表示されるため、AWS サービスの使用量やコストを詳細に分析して、コストの最適化や管理が可能となります。また、コストを IAM ユーザー単位、時間単位、サービスやリソース単位、または自分自身で定義したタグの単位で分類することができます。さらに、AWS CUR をカスタマイズすることで、時間単位、日単位、または、月単位で情報を集計することも可能です。なお、AWS CUR は 「コストと使用状況レポート」 として記載される場合もあります。
 その他の選択肢は、特定の利用者が使用したクラウド・サービスの詳細なコスト情報を取得することに適したサービスではありません。AWS Cost Categories は、請求関連のサービスのひとつでコストの整理機能を提供します。コスト戦略を立案して実行するために有効なサービスであり、利用者が定義したルールからコスト情報をマッピングしてコストカテゴリを作成します。ルールはアカウント、タグ、サービス、料金タイプ等の項目を指定することができ、作成したコストカテゴリは AWS Cost Explorer、AWS Budgets、AWS CUR(Cost and Usage Report)等の他のコスト管理機能から使用することができます。AWS Cost Explorer は、コストと使用状況の時系列的な変化を表示および分析するために使用できるツールです。当月の利用料金状況の確認や将来コストの予測計算や予算グラフを作成することができます。実際の支払額というよりは、現状や今後の利用料金の可視化に利用するものです。
 また、AWS Pricing Calculator は、構成・サービスや利用条件を指定して費用見積を作成するツールです。例えば、Amazon EC2 インスタンスのタイプや総数からコストを見積もることができます。なお、AWS Cost Explorer は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスのひとつです。こちらも非常に重要なサービスであり、これ自体を問われる問題が出題されても解答できるようにしておきましょう。


Step Up!
 問題の選択肢にはありませんが、AWS Billing Conductor というサービスも提供されています。これは、アカウントを複数のグループに分類して、請求額の配分やレポーティングすることができるカスタム請求サービスです。AWS Organizations 管理下の環境でアカウントの請求書の見え方をカスタマイズすることができるものです。この AWS Billing Conductor も、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスのひとつです。

問題掲載日:2025-05-07

Information

What's New

  • 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
  • 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。

Reference Books

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