AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第17問 特定のプロジェクトで利用したサービス利用額の把握

 あなたの所属する会社におけるAWSサービス利用に際して、ある特定のプロジェクトで使用されたサービスやリソースのコストを把握したい場合に、採用するべきAWSサービスを選択してください。

  1. AWS Budgets
  2. AWS Cost Explorer
  3. AWS Cost Categories [正しい解答]
  4. AWS Billing Conductor

(問題ID:CLF204C017)

解答

正しい解答:C. AWS Cost Categories

△ 判定不能

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徹底解説

 ある特定のプロジェクトで使用したサービスやリソースのコストを把握するために採用するべきサービスは AWS Cost Categories です。AWS Cost Categories は、請求関連サービスのひとつであり、コストと使用状況の情報をビジネス・ニーズに基づき自動分類する整理機能を提供します。具体的には、利用者が定義したルールからコスト情報をマッピングしたコストカテゴリーを作成することにより、コストをカテゴリー単位で分類します。ルールは、アカウント、タグ、サービス、料金タイプなどのディメンションを指定することができ、作成したコストカテゴリーは AWS Cost Explorer や、AWS Budgets、AWS CUR(Cost and Usage Report)、AWS Cost Anomaly Detection などのコスト管理サービスから使用することができます。複数アカウントの環境で、複数のプロジェクトを運用している場合に、AWS Cost Categories を使用することによってプロジェクト単位でコスト集計するイメージを下図に示します。これは、複数のAWSアカウント α, β で合計6つの Amazon EC2 インスタンスを作成して、それらを各プロジェクト A, B, C のいずれかで利用する場合のルール設定です。

 その他の選択肢は、ある特定のプロジェクトで使用した AWS サービスやリソースのコストを把握するためのサービスではありません。AWS Budgets は AWS の予算管理を実施するサービスであり、使用しているリソースの使用状況を監視して、予め設定した金額を超えた場合にアラートを通知することができます。AWS Cost Explorer は、コストと使用状況の時系列的な変化を表示および分析するために使用できるツールです。当月の利用料金状況の確認や将来コストの予測計算や予算グラフを作成することができます。実際の支払額というよりは、現状や今後の利用料金の可視化に利用するものです。AWS Cost Categories によってプロジェクト毎に分類した結果を表示することはできますが、その分類自体をするサービスではありません。また、AWS Billing Conductor はアカウントをグループに分類して、請求額の配分やレポーティングをすることができるカスタム請求サービスです。


ココがポイント
 AWS Cost Categories を使用すると、アカウントやタグを使用してコストを分類して、特定のカテゴリーを各プロジェクトにマッピングすることにより、プロジェクト毎のコストを可視化することが可能となります。上図のイメージを理解して、覚えておきましょう。

問題掲載日:2024-03-01


Information

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