AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第54問 非構造化データも含むビッグデータの分析サービス

 あなたの会社では、AWS上で複数のインスタンスにより構成されるシステムを運用していますが、これらのシステムの非構造化データも含んだビッグデータを分析することが必要となりました。その際、採用するべきサービスを選択してください。

  1. Amazon Redshift
  2. Amazon EMR [正しい解答]
  3. Amazon Aurora
  4. Amazon DynamoDB

(問題ID:CLF203C054)

解答

正しい解答:B. Amazon EMR

△ 判定不能

 URL を直接入力して「解答・解説」画面を表示した場合、何を選択・解答したかを特定できないため、解答の正誤判定ができません。必要に応じて「同じ問題に再挑戦」ボタンをクリックして、この問題に再チャレンジしてみてください。

徹底解説

 非構造化データも含むビッグデータを分析するために採用するべきサービスは Amazon EMR です。ビッグデータは、文字通り膨大なデータ量があるだけでなく、データの形態もテキスト、音声、画像、動画といったように様々な形態があります。Amazon EMR は、Apache Spark や Apache Hive、Presto などのオープンソースの Hadoop フレームワークを使用して、ペタバイト規模のビッグデータを高速に処理(分散データ処理、相互分析、機械学習)するためのサービスです。旧名称が Amazon Elastic MapReduce だったように、Google が提唱した MapReduce モデルをベースとした Apache Hadoop に対応しています。また、Apache Spark のストリーミング機能を活用した処理も可能であり、Amazon Kinesis や AWS Glue といった他のAWSサービスと組み合わせることで、非構造化データの分析やビジネス・インテリジェンスのワークロード処理にも柔軟に対応できます。こうした特徴から、Amazon EMR はスケーラブルなビッグデータ分析基盤として多くの企業に利用されています。

 その他の選択肢は、非構造化データも含むビッグデータのデータ分析(あるいはデータ処理)をするためのサービスではありません。Amazon Redshift は、AWSが提供するデータ・ウェア・ハウス(DWH)専用のリレーショナル・データベース・サービスです。Amazon EMR は、大容量でかつ非構造化のデータも処理することができるのに対して、Amazon Redshift は構造化した大量のデータを蓄積して、高速に分析処理することに特化しています。そのため、事前に構造化する必要があり、非構造化データの直接的な分析には向いていません。Amazon Aurora は AWSがクラウド向けに再設計した、MySQL および PostgreSQL と互換性のあるマネージド型のリレーショナル・データベース・サービスです。非構造化データも含むビッグデータのデータ分析に適したサービスではありません。Amazon DynamoDB は、シンプルな構造であり拡張性の高さに特徴のあるマネージド型の NoSQL データベース・サービスです。データの分散配置によって可用性と拡張性を確保するもので、数ミリ秒単位の安定したレイテンシーを実現することができます。そのため、同時に多数の読み書きが想定されるシステムなどに利用されるもので、非構造化データも含むビッグデータのデータ分析に適したサービスではありません。
 参考までに、Amazon EMR および Amazon Redshift は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスです。上記の解説をよく読んで、サービスの定義や基本的な内容の理解を深めておくようにしましょう。

Keep it up!
 非構造化データも含むビッグデータの処理・分析をするサービスは何かと問われても、ストリーミング・データの処理を行うサービスと問われても、Amazon EMR が有用なサービスであると解答できるようにしておきましょう。

問題掲載日:2024-03-16


Information

What's New

  • 2025/12/4 問題ID: CLF203C030 シンプルでコスト効率の高いWebサイトの構築に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/12/2 問題ID: CLF204C027 Amazon S3 の課金方式におけるコスト削減項目に関する問題を追加しました。
  • 2025/11/30 問題ID: CLF202C066 仮想サーバーの詳細な管理が可能なサービスの選定に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/11/26 問題ID: CLF203C066 Amazon API Gateway の特徴に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/11/25 問題ID: CLF101C005 AWSにおけるコスト状況の可視化に関する問題を加筆・修正しました。

Reference Books

一夜漬け AWS認定 クラウドプラクティショナー[C02対応] 直前対策テキスト

一夜漬け AWS認定 クラウドプラクティショナー[C02対応] 直前対策テキスト
 必要最小限の内容を、効率よく学習できる構成となっており、忙しい社会人にもお薦め!模擬試験1回分付きで、試験直前の総仕上げにぴったりの1冊です。実は、本サイトの管理者も前版ですが直前対策に利用しました!

図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]

図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]
 これからIT業界に転職することを考えている方やエンジニア1年生の方などで、緑のテキストが少し難しく感じる人にお薦めの1冊です。AWSのしくみや技術をわかりやすく解説する図解本となっています。さらに、2025年4月21日に頁数を大幅に増やして、よりたくさんのサービスをフルカラーの図解で解説する第2版がリリースされました。これからの購入を検討されている方はこちらを確認ください。