AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第45問 Amazon EC2 のインスタンス形式

 ある組織のセキュリティ・ポリシー上、機密情報を取り扱うアプリケーション・システムを稼働させるサーバーの物理領域を、組織内における他のグループと共有してはならないとの要件を満たす必要があります。この条件の下で、Amazon Web Services(AWS)を利用する場合に、このシステムのプラットフォームを構成する Amazon EC2 の採用するべきインスタンス形式を選択してください。

  1. オンデマンド・インスタンス
  2. リザーブド・インスタンス
  3. ハードウェア専有インスタンス
  4. Amazon EC2 専有ホスト [正しい解答]

(問題ID:CLF203C045)

解答

正しい解答:D. Amazon EC2 専有ホスト

△ 判定不能

 URL を直接入力して「解答・解説」画面を表示した場合、何を選択・解答したかを特定できないため、解答の正誤判定ができません。必要に応じて「同じ問題に再挑戦」ボタンをクリックして、この問題に再チャレンジしてみてください。

徹底解説

 本問題は、AWS アカウントと IAM ユーザーの違いに関する理解と、Amazon EC2 インスタンスの構成形式に関する知識を確認する問題となっています。
 AWS アカウントとは、AWS サービスを利用するための単位で、利用者はそのアカウントの中で、Amazon VPC や Amazon EC2 を構築・運用することができるテナントのようなイメージです。一方で、IAM ユーザーは実際に AWS を利用する個人にひもつくもので、AWS に接続する際に使用するものです。例えば、ある組織Aのユーザーであるa1氏が AWS を利用する場合、組織A用の AWS アカウントを発行して、a1氏用の IAM ユーザーを作成するといった使い方をします。
 Amazon EC2 インスタンスは、基本的にはオンデマンドで提供される形式とすることでクラウド・サービスのメリットを最大限活かすことができますが、要件に応じて、ハードウェアを専有することができるオプションも提供されています。機密情報を取り扱うアプリケーション・システムを稼働させるサーバーの物理領域を、組織内における他のグループと共有してはならない場合に採用するべき形式は、専有ホスト(Dedicated host)です。専用ホストや選択肢のように Amazon EC2 専有ホストと記載されている場合があるかもしれません。専有ホストは、Amazon EC2 インスタンスを物理的に専有する場合に選択するオプション形式であり、同じ AWS アカウントの環境を利用していても、別の IAM ユーザーやグループとは物理的なホストサーバーを共有することがありません。
 なお、Amazon EC2 ベアメタル・インスタンスとも混同しないように注意しましょう。ベアメタル・インスタンスは、CPU やメモリ等のハードウェア・リソースに直接アクセス可能である特殊な仮想サーバーの形式です。


ちなみに...
 Amazon EC2 専有ホストとハードウェア専有インスタンスは、英語ではそれぞれ Dedicated Hosts と Dedicated Instances と記載されるため、混同しないように注意しましょう。
 前者は Amazon EC2 インスタンスを完全に利用者専用として使用できる物理サーバーであり、オンプレミスから移行する際に移行前に利用していた既存のソフトウェア・ライセンスを流用したい場合等に有効なり得る方式です。後者も専用のハードウェアで稼働する Amazon EC2 インスタンスのことですが、稼働する物理サーバーに関しては注意が必要です。他の AWS アカウントに属するインスタンスとは稼働させる物理サーバーを分離することができますが、同じ AWS アカウント内では複数の IAM ユーザーで物理サーバーを共有する可能性があります。各々のインスタンス形式の詳細は下記を参照下さい。

Amazon EC2 専有ホスト:
https://aws.amazon.com/jp/ec2/dedicated-hosts/

ハードウェア専有インスタンス:
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/dedicated-instance.html 

問題掲載日:2024-01-29

Information

What's New

  • 2025/5/16 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を追加しました。
  • 2025/5/9 問題ID: CLF201C025 AWS の規模の経済性に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/7 問題ID: CLF204C024 特定の利用者が使用したサービスのコスト情報の取得に関する問題を追加しました。
  • 2025/5/6 問題ID: CLF204C017 特定のプロジェクトで利用したサービス利用額の把握に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/3 問題ID: CLF203C076 大規模なジョブの処理を実行するサービスに関する問題を追加しました。

Reference Books

AWS 認定クラウドプラクティショナー 資格試験テキスト(改訂第3版)

AWS 認定クラウドプラクティショナー 資格試験テキスト(改訂第3版)
 AWS クラウドプラクティショナーのテキストとして、必ず紹介されるような定番の参考書です。本書でひと通り学習した後に、当サイトで問題演習をすることにより効果的に知識の定着を図ることができます。

図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]

図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]
 これからIT業界に転職することを考えている方やエンジニア1年生の方などで、緑のテキストが少し難しく感じる人にお薦めの1冊です。AWSのしくみや技術をわかりやすく解説する図解本となっています。さらに、2025年4月21日に頁数を大幅に増やして、よりたくさんのサービスをフルカラーの図解で解説する第2版がリリースされました。これからの購入を検討されている方はこちらを確認ください。