AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第32問 オンプレミス環境のストレージをプライマリーとした S3 拡張

 オンプレミス環境にあるサーバーから iSCSI 接続したストレージを Amazon S3 に拡張してハイブリッド構成とする場合において、オンプレミス環境のストレージをプライマリーとして構築するために必要となる AWS サービスあるいは機能を選択してください。

  1. AWS Storage Gateway のファイルゲートウェイ
  2. AWS Storage Gateway のテープゲートウェイ
  3. AWS Storage Gateway のボリュームゲートウェイ(キャッシュ型)
  4. AWS Storage Gateway のボリュームゲートウェイ(保管型) [正しい解答]

(問題ID:CLF203C032)

解答

正しい解答:D. AWS Storage Gateway のボリュームゲートウェイ(保管型)

△ 判定不能

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徹底解説

 オンプレミス環境にあるストレージをプライマリーとして Amazon S3 に拡張してハイブリッド構成とする場合に必要となる AWS サービス・機能は、AWS Storage Gateway のボリュームゲートウェイ(保管型)です。AWS Storage Gateway は、オンプレミス環境に構築したソフトウェア・アプライアンスをクラウド・ストレージと接続して、オンプレミス環境と AWS 環境のストレージをシームレスに統合するサービスです。これにより、AWS クラウド上のストレージにデータをセキュアに保存して、スケーラブルで費用効率が高いストレージを利用することができます。AWS Storage Gateway には、ファイルゲートウェイ、テープゲートウェイ、ボリュームゲートウェイの3種類のゲートウェイ・タイプがあります。オンプレミス環境にあるサーバーから iSCSI 接続したストレージをプライマリーとして構築するために必要となる AWS サービスあるいは機能は、ボリュームゲートウェイ(保管型)です。ボリュームゲートウェイは、オンプレミス環境のデータを Amazon S3 に保存して管理する際に、キャッシュ型もしくは保管型で動作することができますが、オンプレミス環境のストレージをプライマリーとして利用するモードは保管型の構成となります。オンプレミス環境のローカル・ストレージをプライマリーとして利用することにより高速な読み取りアクセスを可能としながら、 Amazon S3 に拡張連携することができる方式です。また、Amazon S3 バケットに、スナップショットによる非同期バックアップを取得することができます。
 その他の選択肢は、オンプレミス環境のストレージをプライマリーとして Amazon S3 に拡張するサービス・機能ではありません。AWS Storage Gateway のファイルゲートウェイは、オンプレミス環境から AWS クラウドに接続することができますが、SMB あるいは NFS 接続するために利用するサービスです。データやバックアップ・ファイルを Amazon S3 に保存することができます。AWS Storage Gateway のテープゲートウェイは、仮想テープによるバックアップ機能を提供するものです。また、AWS Storage Gateway のボリュームゲートウェイ(キャッシュ型)は、保管型とは異なり Amazon S3 バケット側をプライマリーとする方式です。この方式では、最初のデータ書き込みの際はオンプレミス環境のストレージであるローカル・キャッシュに配置されますが、基本的にはデータを Amazon S3 にアップロードします。頻繁にアクセスするデータのコピーをローカルに保持することにより、低遅延のアクセスを可能とします。


ちなみに...
 AWS Storage Gateway のボリュームゲートウェイの主なユースケースとして、保管型は対象のストレージ全体に対しての低遅延接続は必要ですがクラウドにもバックアップしたい場合に採用され、キャッシュ型はオンプレス環境のストレージ容量を最小化したい場合に利用されます。AWS Storage Gateway のボリュームゲートウェイの詳細は、下記のサイトを参考にしてください。

ボリュームゲートウェイ:
https://aws.amazon.com/jp/storagegateway/volume/

問題掲載日:2023-11-26

Information

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