AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第31問 バッチ処理の並列実行
Amazon EC2 インスタンスで重たいバッチ処理を実行する際に、そのタスクを並列実行して負荷分散を図るために利用できるサービスを選択して下さい。
(問題ID:CLF203C031)
解答
正しい解答:D. Amazon SQS
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徹底解説
Amazon EC2 インスタンス上でバッチ処理を実行する際に、そのタスクを並列実行して負荷分散を図るために利用できるサービスは、Amazon SQS(Simple Queue Service)です。Amazon SQS は、ポーリング型のキューイング処理サービスです。キューイング処理とは、異なるコンポーネント間でデータ(メッセージ)を送受信する処理方法のひとつで、キューと呼ばれる一時的な保存場所を介してメッセージを送受信するものです。下図に示す通り、メッセージ送信側のコンポーネントをプロデューサー、受信側のコンポーネントをコンシューマーと呼びます。プロデューサーが、メッセージをキューに送信して、それとは非同期的に、コンシューマーがキューをポーリングした時にメッセージが存在していれば、それを取得します。これにより、異なるコンポーネント間でメッセージを送受信することができます。Amazon SQS では複数のメッセージのグループを同時に取り扱うことができるため、このキューイング機能を使用することにより、Amazon EC2 インスタンスで稼働するタスクを並列実行して負荷分散を図ることができ、これが正解の選択肢となります。
その他の選択肢は、バッチ処理を実行する際に、タスクを並列実行して負荷分散を図るために利用できるサービスではありません。ELB(Elastic Load Balancing)はトラフィックをひとつまたは複数のアベイラビリティーゾーン内の複数のターゲットに対する負荷分散の機能を提供する、所謂、ロードバランシング・サービスです。バッチ処理を実行する際に、タスクを並列実行して負荷分散を図るために利用できるサービスではありません。AWS Lambda はイベント発生時にコードを実行するサーバーレスのアーキテクチャ基盤です。単発のジョブ等のシステム処理をサーバーレスでコスト最適に実行したい場合に利用します。Amazon SES(Simple Email Service)は信頼性と拡張性に優れた E メールプラットフォームを提供するサービスであり、タスクを並列実行するようなサービスではありません。なお、Amazon SES は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスのひとつです。

Step Up!
Amazon SQS のキューは、標準キューと FIFO キューの 2 つのタイプがあります。標準キューは「少なくとも1回の配信」が保証されているもので、重複配信の可能性があります。一方で、FIFO キューでは、重複したものをキューに格納することはできません。その他、Amazon SQS の機能・料金等の詳細は、AWS 社の下記のサイトのページを参照ください。
Amazon Simple Queue Service:
https://aws.amazon.com/jp/sqs/
問題掲載日:2023-11-23
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