AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第10問 AWS Auto Scaling の特徴(2)

 Amazon Web Services(AWS)では、AWS Auto Scaling を利用することで安定したパフォーマンスを維持することができます。このサービスの特徴として誤っているものを選択してください。

  1. AWS Auto Scaling のポリシーは、ターゲット追跡スケーリング、ステップスケーリング、簡易スケーリングの 3 つの動的スケーリングの設定が可能である。
  2. Amazon CloudWatch のモニタリング・メトリクスを利用したスケーリングとして、ターゲット追跡スケーリング・ポリシーを設定することができる。
  3. 負荷減少によるスケールインのデフォルトポリシーは、最も古い起動設定のインスタンスの中で、次の課金が最も早いものが削除対象となっている。
  4. AWS Auto Scaling 独自のヘルスチェック機構による検知から自動縮小することも可能である。 [正しい解答]

(問題ID:CLF203C010)

解答

正しい解答:D. AWS Auto Scaling 独自のヘルスチェック機構による検知から自動縮小することも可能である。

△ 判定不能

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徹底解説

 AWS Auto Scaling の特徴として誤っているのは、「AWS Auto Scaling 独自のヘルスチェック機構による検知から自動縮小することも可能である」の選択肢です。AWS Auto Scaling は、需要の変化に際しても安定したパフォーマンスを維持するために、Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)インスタンスの起動数を自動的に調整するサービスです。ポリシーに応じて水平スケーリング(スケールイン/スケールアウト)型で Amazon EC2 を自動拡張・縮小することができ、さらに、AWS Auto Scaling では、起動するインスタンスを ELB(Elastic Load Balancing)のターゲット・グループ内に配置することが可能です。また、AWS Auto Scaling は、Amazon CloudWatch のモニタリング・メトリクスを利用したスケーリング設定をすることもできます。このように AWS Auto Scaling で自動拡張・縮小する場合、ELB のヘルスチェックや Amazon CloudWatch のアラート機能をトリガーとして自動拡張・縮小を実施する仕組みとなっており、独自のヘルスチェック機構をトリガーとするわけではありません。
 その他の選択肢は、AWS Auto Scaling の特徴として正しく記載されているため、正解ではありません。AWS Auto Scaling のスケーリング・ポリシーには、手動スケーリング、動的スケーリング、予測スケーリング、スケジュールされたスケーリングがあります。動的スケーリングには、ターゲット追跡スケーリング、ステップスケーリング、簡易スケーリングのいずれかの設定が可能です。なお、Amazon CloudWatch のモニタリング・メトリクスを利用したスケーリングとして、ターゲット追跡スケーリング・ポリシーを設定することができます。ターゲット追跡スケーリング・ポリシーは、CPU 使用率等の Amazon CloudWatch メトリクスの値を利用して一定のインスタンス数となるように調整します。また、AWS Auto Scaling の自動縮小は、負荷が減少すると不要なインスタンスを削除することにより実現します。負荷減少に基づくスケールインの際は、デフォルトでは、起動設定が最も古いインスタンスの中で、次の課金タイミングが最も近いものを削除します。


ココがポイント
 求められている解答が、AWS Auto Scaling のサービスの特徴として誤っているものであることに注意しましょう。

問題掲載日:2023-09-30

Information

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