AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第66問 仮想サーバーの詳細な管理が可能なサービスの選定
あなたのチームは、新しい基幹系アプリケーションのために AWS上にインフラストラクチャを構築しています。チームは、オペレーティング・システムの選定やセキュリティ・パッチの適用など、基盤となる仮想サーバーの詳細な管理を自ら行いたいと考えています。これらの管理責任を利用者が保持できるAWSサービスを選択してください。
(問題ID:CLF202C066)
解答
正しい解答:B. Amazon EC2
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徹底解説
オペレーティング・システム(OS:Operating System)の選定やセキュリティ・パッチの適用など、基盤となる仮想サーバーの管理責任を利用者が保持できるAWSサービスは、Amazon EC2 です。Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)は、コンピューティング・キャパシティ(インスタンスと呼ばれる仮想サーバー)を提供する AWS を代表するアンマネージド型のサービスのひとつです。利用者がインスタンスのOS、セキュリティ・パッチ、ミドルウェアなどを自由に選定・管理できます。これにより、インフラの詳細な制御を利用者が保持することが可能です。AWSでは、責任共有モデルが採用されており、AWSはクラウドの基盤部分を管理して、利用者はクラウド上の設定やデータ、アプリケーションのセキュリティを担います。Amazon EC2 のようなアンマネージド型サービスでは、OSの選定やパッチ適用、ミドルウェアの構成などの管理責任が利用者に委ねられます。下図に示す責任範囲の違いをよく理解しておくようにしましょう。

一方で、AWS Lambda や AWS Fargate、Amazon Aurora などのマネージド型サービスでは、インフラの運用はAWSが担うため、利用者はアプリケーションやデータの管理に集中できます。AWS Lambda は、イベント発生時にコードを実行するサーバーレスのアーキテクチャ基盤です。ユースケースのひとつとして、単発のジョブ等のシステム処理をサーバーレスで最適なコストで実行したい場合の利用が挙げられます。AWS Fargate は、Amazon ECS および Amazon EKS のどちらからでも利用できるデータプレーン(コンテナが実行される環境)であり、サーバーレスでコンテナを実行することができるマネージド型のサービスです。また、Amazon Aurora は、MySQL および PostgreSQL と互換性を持つ、AWS がクラウド向けに再設計したマネージド型のリレーショナル・データベース・サービスです。
ココがポイント
本問題は、責任共有モデルの応用問題となっています。AWS責任共有モデルでは、クラウド自体のセキュリティは AWS側が責任を持ち、クラウド内のセキュリティは利用者が責任を持つと定義されています。ただし、マネージド型のサービスとアンマネージド型のサービスとでは、その境界線が異なるため、どちらが問われているかを注意して確認しましょう。Amazon EC2 は、上述の通り、代表的なアンマネージド型のサービスです。なお、Amazon EC2 の機能・料金などの詳細は、AWS社の下記のサイトのページを参照ください。
Amazon EC2:
https://aws.amazon.com/jp/ec2/
問題掲載日:2025-09-14
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Information
What's New
- 2025/9/14 問題ID: CLF202C066 仮想サーバーの詳細な管理が可能なサービスの選定に関する問題を追加しました。
- 2025/9/13 問題ID: CLF203C029 AWSリージョンの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/9/7 問題ID: CLF203C079 長距離からの S3 アップロード速度の改善方法に関する問題を追加しました。
- 2025/9/6 問題ID: CLF202C041 特定の IP アドレスからの不正アクセスのブロック方法に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/9/6 問題ID: CLF202C031 SQLインジェクションや XSS に対する保護対策に関する問題を加筆・修正しました。
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