AWS認定資格 無料問題集

解答

正しい解答：Ｄ. AWS Firewall Manager

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徹底解説

　複数のAWSアカウントにおけるアクセス制御ポリシーを統合的に管理するために有効な AWSサービスは、AWS Firewall Manager です。AWS Firewall Manager は AWS アカウントを統合管理する AWS Organizations 内の複数アカウントとアプリケーション全体でファイアウォールのポリシーを一元的に管理できるセキュリティ管理サービスです。これによって、AWS WAF Classic、AWS Shield Advanced、および、Amazon VPC のセキュリティ・グループを含む複数のセキュリティ・サービスの設定・管理を統合して、セキュリティ運用の簡素化を実現します。AWS Firewall Manager を利用するにあたっては、AWS Organizations に参加した上で、AWS Firewall Manager の管理アカウントを指定する必要があります。また、AWS Config を有効化することが前提条件となっています。

　その他の選択肢は、複数のAWSアカウントにおけるアクセス制御ポリシーを統合的に管理するものではありません。AWS RAM（Resource Access Manager）は、AWS の異なるアカウント間や AWS Organizations 内の組織単位間でリソースを安全に共有できるサービスです。複数のアカウントを運用している場合、AWS RAM を使用することによって、IAM ロールや IAM ユーザーとの間で容易にリソースを共有することができます。AWS Audit Manager は、AWS の使用状況を継続的に監査して、規制・業界標準・コンプライアンスに準拠するためにエビデンスの収集や監査レポートの作成を自動化するマネージド型のサービスです。また、ACM（AWS Certificate Manager）は SSL／TLS サーバー証明書のプロビジョニング、デプロイ、更新、管理の自動化を行うマネージド型のサービスです。ACM を利用することで、容易に SSL／TLS サーバー証明書を作成して、アプリケーション通信の暗号化を実現できます。
　なお、AWS Firewall Manager、AWS RAM、および、AWS Audit Manager は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスです。

ちなみに...
　AWSアカウントは、AWSクラウド・サービスを利用するための基本的な単位です。課金の管理やリソースの所有権を決定する重要な要素となります。IAM ユーザーのことではありませんので、注意しましょう。