AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第56問 多数の IAM ユーザーアカウントの管理

 あなたは、AWS IAM の多数のユーザーアカウントを管理する必要があります。その際の最適な管理方法を選択してください。

  1. 組織に応じて IAMグループを階層化して IAMユーザーを割り当てる。
  2. 組織毎に IAMグループを作成して IAMユーザーを所属に応じて割り当てる。 [正しい解答]
  3. IAMユーザー毎に必要な IAMポリシーを割り当てる。
  4. 組織毎に IAMロールを作成して IAMユーザーに割り当てる。

(問題ID:CLF202C056)

解答

正しい解答:B. 組織毎に IAMグループを作成して IAMユーザーを所属に応じて割り当てる。

△ 判定不能

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徹底解説

 AWS IAM(Identity and Access Management)の多数のユーザーアカウントを管理する最適な方法は 「組織毎に IAMグループを作成して IAMユーザーを所属に応じて割り当てる」 ことです。AWS IAM は安全に AWS 操作を実施するための認証・認可の仕組みを提供するマネージド型のサービスであり、主な構成要素として、IAM ユーザー、IAM グループ、IAM ポリシー、IAM ロールがあります。IAM グループを使用して、複数の IAM ユーザーに対してまとめてアクセス権を付与することにより、IAM ユーザー個別に設定するよりも、設定作業を効率化することができます。例えば、Admins という IAM グループを作成して、管理者が一般的に必要とするようなアクセス許可をその IAM グループに対して付与することができます。多数の IAMユーザーを管理する場合は、個々の IAMユーザーに対して IAMポリシーを適用するのは効率が悪く、抜け漏れが発生するリスクもあります。適切なアクセス権限を設定した組織(部署やチーム)毎に IAMグループを作成して、各 IAMユーザーが所属する組織用の IAMグループに割り当てることが最適な管理方法といえるでしょう。
 その他の選択肢は、AWS IAM の多数のユーザーアカウントを管理する最適な方法ではありません。IAM グループには IAM ユーザーのみを含めることができるものであり、他の IAM グループを含めて、階層構造にすることはできません。また、IAM ロールは、AWS サービスのリソースに対して、他のリソースへのアクセス権を付与したい場合等に利用するものです。下に示すイメージ図をご参照ください。IAM ロールは、組織毎に作成して、AWS IAM ユーザーアカウントに対して、アクセス権を設定できるものでありません。


Step Up!
 IAM グループを他の IAM グループの入れ子形式として階層構造にすることはできませんが、IAM ユーザーが複数の IAM グループに属するような設定とすることは可能です。

問題掲載日:2024-11-24

Information

What's New

  • 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
  • 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。

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