AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第41問 特定の IP アドレスからの不正アクセスのブロック方法
あなたが管理しているシステムのログを確認したところ、現在利用中の AWS リソースに対して、外部からの侵入の試みがあることを発見しました。この不正なアクティビティの送信元 IP アドレスを特定することができた場合、この IP アドレスからの不正アクセスをブロックするために、採用するべき AWS サービスを選択してください。
(問題ID:CLF202C041)
解答
正しい解答:B. AWS WAF
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徹底解説
特定の IP アドレスからの不正アクセスをブロックするには、AWS Network Firewall を採用する他、ネットワーク ACL やセキュリティ・グループといった手段がありますが、本問題の選択肢の中の AWS サービスから選択するならば、AWS WAF(Web Application Firewall)が最も適しています。AWS WAF は悪意のある攻撃を監視してその通信をブロックするための Web Application Firewall 機能を提供するサービスで、SQL インジェクションやクロス・サイト・スクリプティング等の Web アプリケーションの脆弱性を突いたサイバー攻撃から保護します。また、加えて、AWS WAF を使用して、攻撃者である特定の IP アドレスを送信元とする通信や不審なパターンのトラフィックをブロックするルールを設定することができます。AWS WAF の機能として、アプリケーション・レベルのアクセス制御ができるだけでなく、IP アドレスを指定した不正な通信のブロックもできることが本問題のポイントです。しっかりおさえておきましょう。
その他の選択肢は、いずれも、特定の IP アドレスからの不正アクセスをブロックしたい場合に採用するべきサービスではありません。Amazon GuardDuty は悪意のある操作や不正な動作を継続的に監視して、脅威を検出するマネージド型のサービスです。脆弱性診断ではなく、ログを監視・分析して脅威の存在を検出します。また、Amazon Inspector は Amazon EC2 等の AWS リソースに対して、脆弱性診断・セキュリティ評価を行うサービスであり、セキュリティとコンプライアンスを向上させるために役に立つツールです。AWS Shield は、Web アプリケーションへの SYN Flood、UDP Flood や反射攻撃といった DDoS 攻撃に対する緩和対策を提供するマネージド型のサービスです。しかしながら、特定のIPアドレスからの不正アクセスをブロックする機能に特化しているわけではなく、AWS WAF のほうがより良い解答となります。

Step Up!
一般的な攻撃パターンをブロックするセキュリティ・ルールに加えて、定義した特定のトラフィック・パターンを除外するルールを作成することもできます。
問題掲載日:2024-02-19
Information
What's New
- 2025/5/18 問題ID: CLF202C023 認証情報の安全な運用に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/17 問題ID: CLF301S019 AWS CLI の初期設定時の必要情報に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/16 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を追加しました。
- 2025/5/9 問題ID: CLF201C025 AWS の規模の経済性に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/7 問題ID: CLF204C024 特定の利用者が使用したサービスのコスト情報の取得に関する問題を追加しました。
Reference Books
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