AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第31問 SQLインジェクションや XSS に対する保護対策

 あなたの会社では、SQLインジェクションやクロス・サイト・スクリプティング(XSS)による Web アプリケーションへの攻撃に対する保護を検討しています。この場合に、採用するべき AWS サービスを選択してください。

  1. AWS Fargate
  2. AWS Shield
  3. AWS Network Firewall
  4. AWS WAF [正しい解答]

(問題ID:CLF202C031)

解答

正しい解答:D. AWS WAF

△ 判定不能

 URL を直接入力して「解答・解説」画面を表示した場合、何を選択・解答したかを特定できないため、解答の正誤判定ができません。必要に応じて「同じ問題に再挑戦」ボタンをクリックして、この問題に再チャレンジしてみてください。

徹底解説

  SQLインジェクションやクロス・サイト・スクリプティング(XSS)による攻撃に対する保護が可能なサービスは、AWS WAF(Web Application Firewall)です。AWS WAF は悪意のある攻撃を監視してその通信をブロックするための Web Application Firewall 機能を提供するサービスで、SQLインジェクションやクロス・サイト・スクリプティングなどの Web アプリケーションの脆弱性を突いたサイバー攻撃から保護します。Web アプリケーションに対するリクエストを AWS WAF が受け取ると、事前に定義されたルール(ルールグループやWebACL)のアクションに基づいてトラフィックを許可または拒否します。ルールの定義はAWSが提供するマネージドルールセットや、Marketplace 経由で他ベンダーが提供するルールセットと組み合わせることができます。一般的な攻撃パターンをブロックするセキュリティ・ルールに加えて、定義した特定のトラフィック・パターンを除外するルールを作成したり、より細かい条件指定やラベル付けによる制御が可能となっており、柔軟なアクセス制御を実現できます。

 その他の選択肢は、SQLインジェクションや XSS による攻撃に対する保護が可能なサービスではありません。AWS Fargate は Amazon ECS および Amazon EKS のどちらからでも利用できるデータプレーン(コンテナが実行される環境)であり、サーバーレスでコンテナを実行することができるマネージド型のサービスです。Web アプリケーションを保護するものではありません。
 AWS Shield は、Web アプリケーションへの SYN Flood、UDP Flood や反射攻撃といった DDoS 攻撃に対する緩和対策を提供するマネージド型のサービスであり、WAFではありません。
 AWS Network Firewall は Amazon VPC の境界(Internet Gateway の内側)でステートフルまたはステートレスのパケット・フィルタリングや侵入防止システム(IPS:Intrusion Prevention System)を実装するマネージド型のセキュリティ・サービスです。パケット・フィルタリング機能は、IPアドレスやポート番号だけでなく、送信先ドメイン名に基づく HTTP/HTTPS のアクセス制御を行うことも可能です。また、IPS機能はシグネチャベースでトラフィックフローを検査することにより、脆弱性の悪用を検知して、ブロックするものです。しかしながら、今回の問題のような SQLインジェクションや XSS による攻撃に対する保護を実施するには、AWS WAF が適しています。参考までに、AWS Network Firewall は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスのひとつです。上記の解説をよく読んで、サービスの定義や基本的な内容の理解を深めておくようにしましょう。

Step Up!
 AWS WAF Classic(v1)は、2025年9月30日をもってサポート終了となるため、既存の利用者は AWS WAF v2 へのリソース移行が必要です。クラウドプラクティショナー資格試験では、WAF の詳細設定やバージョンの違いが直接問われることは基本的にありませんが、より柔軟なマネージドルールの利用、CloudFront に加えて ALB や API Gateway への直接適用、ルールグループによる優先順位の制御など、WAF v2 の主要機能を理解しておくと安心です。

問題掲載日:2023-11-13


Information

What's New

  • 2025/10/26 問題ID: CLF202C067 AWSリソース証跡の収集と評価レポートの自動化に関する問題を追加しました。
  • 2025/10/26 問題ID: CLF201C026 データ変換を伴うデータ移行サービスに関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/10/25 問題ID: CLF201C005 大容量のデータ移行サービスに関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/10/25 問題ID: CLF203C045 Amazon EC2 のインスタンス形式に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/10/19 問題ID: CLF201C036 オンプレミス環境のソフトウェア・ライセンスの活用に関する問題を加筆・修正しました。

Reference Books

一夜漬け AWS認定 クラウドプラクティショナー[C02対応] 直前対策テキスト

一夜漬け AWS認定 クラウドプラクティショナー[C02対応] 直前対策テキスト
 必要最小限の内容を、効率よく学習できる構成となっており、忙しい社会人にもお薦め!模擬試験1回分付きで、試験直前の総仕上げにぴったりの1冊です。実は、本サイトの管理者も前版ですが直前対策に利用しました!

図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]

図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]
 これからIT業界に転職することを考えている方やエンジニア1年生の方などで、緑のテキストが少し難しく感じる人にお薦めの1冊です。AWSのしくみや技術をわかりやすく解説する図解本となっています。さらに、2025年4月21日に頁数を大幅に増やして、よりたくさんのサービスをフルカラーの図解で解説する第2版がリリースされました。これからの購入を検討されている方はこちらを確認ください。