AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第23問 認証情報の安全な運用
アプリケーション内で利用される認証情報を定期的に変更することをセキュリティポリシーとした場合、安全性及び運用性を踏まえて利用するべきサービスを選択してください。
(問題ID:CLF202C023)
解答
正しい解答:D. AWS Secrets Manager
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徹底解説
アプリケーション内で利用される認証情報を定期的に変更する場合に有用な AWS サービスは、AWS Secrets Manager です。AWS Secrets Manager は、データベース(DB)のパスワード等の認証情報を暗号化して秘匿情報(シークレット)として取得・保存・管理する仕組みを提供するマネージド型のサービスです。例えば、DB に接続するアプリケーション(AP)では、AP の内部に DB の認証情報を保持する必要があるため、認証情報が更新されると、AP 内部に保持した認証情報も更新しなければなりません。AWS Secrets Manager を利用することにより、ハードコードされた認証情報を API コールに置き換えることができるため、安全性・運用性を改善することができます。選択肢の中には暗号化キーを管理するサービスが挙げられていますが、認証情報と暗号化キーを混同しないように注意しましょう。

その他の選択肢の AWS CloudHSM、AWS Config、および、AWS KMS は、いずれも認証情報をセキュアな方法で運用・管理するサービスではありません。AWS CloudHSM は世界的な基準に準拠した安全な HSM(Hardware Security Module)を使用して、暗号キーのアクセス管理制御と保護を提供するマネージド型のサービスであり、AWS Configは、AWS 環境内のリソースの構成や設定を監視・管理するためのサービスです。AWS Config を使用すると、AWS のリソース構成や設定を継続的に記録して、モニタリングすることにより、あらかじめ定義した組織のルール、ポリシーやガイドラインに従った設定との整合性を評価することができます。また、AWS KMS(Key Management Service)は、保管データを暗号化するために暗号キーの作成・管理・運用を簡単に実施できるマネージド型の暗号化サービスです。なお、AWS KMS は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスのひとつです。
ちなみに...
AWS Systems Manager のパラメータストアを使用すると同様のことが実現できます。AWS Systems Manager は、システム環境を統合的に管理して、運用作業の自動化やリソース構成を可視化する機能・サービス群の総称です。このパラメータストアは、認証情報、その他の設定データを一元管理する AWS Systems Manager の機能です。
問題掲載日:2023-09-30
Information
What's New
- 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
- 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。
Reference Books
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