AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第20問 小規模な Active Directory の構成検討

 あなたは、AWSクラウド上に、新規に Active Directory を構成するために、AWS Directory Service を利用することを検討しています。小規模でコスト効率のよい環境を構築をしたい場合に採用するべき最適な機能を選択してください。

  1. AWS Directory Service for Microsoft Active Directory
  2. AD Connector
  3. Simple AD [正しい解答]
  4. Amazon Cognito

(問題ID:CLF202C020)

解答

正しい解答:C. Simple AD

△ 判定不能

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徹底解説

 小規模でコスト効率のよい Microsoft AD(Active Directory)の機能を利用する環境を AWS クラウド上に新規構築したい場合に採用するべき AWS Directory Service の機能は、Simple AD です。AWS Directory Service は、Microsoft AD 機能を提供するマネージド型のディレクトリ・サービスです。このサービスは、選択肢として下記のような複数の実装手段を提供しています。

  • AWS Directory Service for Microsoft Active Directory
  • AD Connector
  • Simple AD

 これらの中において、小規模でコスト効率のよい環境構築をしたい場合に最適な機能・実装手段は、Simple AD です。Simple AD は、Samba4 をベースとした Microsoft AD 互換ディレクトリで、他のドメインとの信頼関係や多要素認証ができないなど、シンプルな機能ではありますが、基本的な Microsoft AD の機能をサポートしたディレクトリ・サービスです。
 その他の選択肢は、小規模でコスト効率のよいAD環境を新規構築したい場合に採用するべき機能ではありません。上述の通り、AWS Directory Service には、Simple AD の他、実際の Active Directory をマネージド型サービスとして提供する AWS Directory Service for Microsoft Active Directory(※本機能は、AWS Managed Microsoft AD と記載される場合もあります。)や、ディレクトリ・リクエストをオンプレミス環境上のADにリダイレクトする AD Connector がありますが、本問題のように小規模で新規にADを構成する場合、コスト効率の良い Simple AD の選択が出題者の意図に沿った選択となります。また、Amazon Cognito は、Web アプリケーションやモバイル・アプリケーションに、サインアップ/サインインやアクセスコントロールの機能を提供するサービスです。アプリケーションにユーザー認証機能を付与したい場合に使用します。AWS Directory Service が提供する機能ではなく、また、Microsoft AD の機能を提供するサービスでもありません。
 参考までに、AWS Directory Service は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスのひとつです。上記の解説をよく読んで、サービスの定義や基本的な内容の理解を深めておくようにしましょう。

Step Up!
 AWS リソースにアクセスする際に、AWS IAM で認証するのではなく、Microsoft AD などの外部ディレクトリとフェデレーション接続するためのサービスとして、AWS IAM Identity Center(旧 AWS SSO)が提供されています。フェデレーション接続とは、異なる認証システム間でユーザーの認証情報を共有して、ログインや認可を可能にする仕組みです。企業内の Microsoft AD とフェデレーション接続することで、Microsoft AD のユーザーを用いたシングル・サイン・オン(SSO:Single Sign-On)が可能となります。SSO とは、1回のログイン操作で、複数のシステムやサービスにアクセスできる認証の仕組みです。

問題掲載日:2023-09-30


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