AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第6問 セキュリティグループの特徴(1)

 あなたは、管理している Amazon VPC(Virtual Private Cloud)内のアクセス制御を行うため、セキュリティグループによる実装を検討しています。セキュリティグループの特徴を正しく説明しているものを選択してください。

  1. 行きの通信と返りの通信の両方を設定する必要がある。
  2. セキュリティグループにより、インスタンスに対する通信を制御する。 [正しい解答]
  3. 要件に基づいて、通信の許可あるいは拒否を設定する。
  4. デフォルトでは、セキュリティグループ内の通信は全て拒否される。

(問題ID:CLF202C006)

解答

正しい解答:B. セキュリティグループにより、インスタンスに対する通信を制御する。

△ 判定不能

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徹底解説

 セキュリティグループの特徴を正しく説明している選択肢は、「セキュリティグループにより、インスタンスに対する通信を制御する」です。このセキュリティグループは、Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)の 1つ以上のインスタンスに対する通信を制御するステートフルなファイアウォール機能を提供するものです。デフォルトのセキュリティグループは、同じセキュリティグループからのすべてのインバウンド通信と、すべてのアウトバウンド通信が許可された設定となっています。つまり、デフォルトでは、同じセキュリティグループに関連付けられたインスタンス間の通信が可能であり、要件に応じた追加設定としては、セキュリティグループ外との通信に必要な許可設定を指定したり、逆にデフォルトの許可設定を絞ったりする(許可の範囲を狭くする)ことになります。
 セキュリティグループは、ネットワーク ACL とは異なり、許可設定の追加・更新・削除のみ実施可能で、設定したすべての許可ルールが適用されます。制御方式はステートフルであるため、行きの通信の許可設定を実施すれば返りの通信も自動的に許可されます。なお、セキュリティグループは 1つのインスタンスに複数割り当てることができるため、必要以上に多くのセキュリティグループを割り当てることによって想定しない許可通信がされないように管理上の注意が必要です。
 デフォルトではセキュリティグループ内の通信は全て拒否わけではありません。ただし、同じセキュリティグループに関連付けられたインスタンスが相互に通信できるようにするには、そのためのルールを明示的に追加する必要があります。

さまざまなユースケースのセキュリティグループのルール: https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/security-group-rules-reference.html#sg-rules-other-instances

 同じセキュリティグループを持つインスタンスからインスタンスに接続するためのルールの記載内容を確認する必要がある場合は、上記の Web サイトをご確認ください。


ちなみに...
 セキュリティグループとは別に、VPC/サブネットに対して設定するネットワーク ACL によって、アクセス制御を行うこともできます。ステートレスのアクセス制御設定を行うものであり、デフォルトでは In/Out のすべての通信が許可されています。

問題掲載日:2023-09-18

Information

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