AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第50問 Well-Architected Framework の設計原則(2)

 AWSでは、AWS Well-Architected Framework に従ってシステムの設計することが推奨されています。このフレームワークには設計原則として6つの柱が定義されていますが、「環境に対する影響、特にエネルギーの消費と効率性に焦点を当てており、アーキテクトにとって、リソースの使用量を削減するための直接的な対応がわかる重要な手段」 を示す特性を選択してください。

  1. 信頼性(Reliability)
  2. パフォーマンス効率性(Performance Efficiency)
  3. 運用上の優秀性(Operational Excellence)
  4. 持続可能性(Sustainability) [正しい解答]

(問題ID:CLF201C050)

解答

正しい解答:D. 持続可能性(Sustainability)

△ 判定不能

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徹底解説

 AWS Well-Architected Framework に構成されている6つの設計原則の中で 「環境に対する影響、特にエネルギーの消費と効率性に焦点を当てており、アーキテクトにとって、リソースの使用量を削減するための直接的な対応がわかる重要な手段」 を示している特性は「持続可能性(Sustainability)」です。持続可能性は、「プロビジョニングされたリソースを最大限に活用して、必要な合計リソースを最小化することによって、ワークロードのすべてのコンポーネントにわたる環境に対する影響、特にエネルギー消費の削減と効率性に焦点を当てて、継続的に改善する能力」 のことを示します。要するに、環境への影響を最小限に抑えるために、リソースの使用量を削減して、エネルギー効率を高めることを促すための設計原則です。この設計原則は、2021年12月にフレームワークに対する最初の変更点として追加されたものです。なお、AWS Well-Architected Framework における持続可能性の設計原則の詳細は、ドキュメントの中の 「持続可能性」 を参照ください。

 その他の選択肢に示す特性は、環境に対する影響に焦点を当てて、リソースの使用量を削減するためのものではありません。信頼性(Reliability)は、狭義にはシステム障害が発生しないでどの程度 継続的に利用できるかということ、つまり障害の起こり難さを意味しており、システム障害の頻度やその障害の発生間隔が信頼性の指標として使用されています。広義には、保全性(=障害からの復旧のし易さ)を加えたものをいい、システムの中断から回復したり、中断を緩和するシステムの機能が含まれます。また、このフレームワークでは、障害からの回復性を提供すると共に需要に応じてコンピューティング・リソースを動的に調整できることも信頼性の特性と捉えています。また、パフォーマンス効率性(Performance Efficiency)は、「クラウドリソースを効率的に使用してパフォーマンス要件を満たし、需要の変化や技術の進歩に合わせてこの効率性を維持する能力」 のことであり、運用上の優秀性(Operational Excellence)は、「開発をサポートし、ワークロードを効率的に実行し、運用に関するインサイトを得て、ビジネス価値をもたらすためのサポートプロセスと手順を継続的に改善する能力」 のことを示します。

ちなみに...
 AWS Well-Architected フレームワークでは、安定した効率のよいシステムの構築に必要な考え方として、Sustainability(持続可能性)の他、上図に示す通り、Reliability(信頼性)、Performance Efficiency(パフォーマンス効率性)、Security(安全性)、Cost Optimization(コスト最適化) および Operational Excellence(運用上の優秀性)の 6つの設計原則から構成されています。

問題掲載日:2025-10-18


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