AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第49問 コスト最適化と可用性要件を踏まえたプランの選定

 あなたの会社では、事業拡大に伴うリソース需要の大幅な変動に柔軟に対応しつつ、運用コストを抑えながら高い可用性と耐障害性を両立させることを目的として、AWS 上で下記の性質の異なる2種類のシステムを運用しようとしています。このような要件を踏まえて、選択するべきプランの組み合わせとして最適なものを選択してください。

  1. コア業務システム
     24時間365日稼働が必要で、可用性と予測可能なパフォーマンスが求められる。
  2. 非コアバッチ処理システム
     深夜のみ断続的に処理を実行するものであり、中断耐性がある。

  1. コア業務システムにオンデマンドインスタンスを利用して、非コアバッチ処理システムにスポットインスタンスを利用する。
  2. コア業務システムにリザーブドインスタンスを利用して、非コアバッチ処理システムにオンデマンドインスタンスを利用する。
  3. コア業務システムにリザーブドインスタンスを利用し、非コアバッチ処理システムにスポットインスタンスを利用する。 [正しい解答]
  4. 両システムともスポットインスタンスを利用する。

(問題ID:CLF201C049)

解答

正しい解答:C. コア業務システムにリザーブドインスタンスを利用し、非コアバッチ処理システムにスポットインスタンスを利用する。

△ 判定不能

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徹底解説

 運用コストを抑えながら高い可用性と耐障害性を両立させることを目的として、問題文に提示された異なる2種類のシステムをAWS上で運用する場合に、選択するべきプランの組み合わせとして最適なものは、「コア業務システムにリザーブドインスタンスを利用し、非コアバッチ処理システムにスポットインスタンスを利用する」 ことです。コア業務システムは、24時間365日稼働させる必要があるため、長期コミットメントで割引が適用されるリザーブドインスタンスを利用することで、オンデマンドよりもコストを抑えつつ安定運用を実現できます。また、非コアバッチ処理システムは中断を許容することができるため、スポットインスタンスを使うことで最大 90% 程度のコスト削減が可能です。これにより、リザーブドインスタンスの長期割引とスポットインスタンスのメリットを組み合わせ、需給変動に柔軟対応しながらコストパフォーマンスを最大化できる点を押さえましょう。

 その他の選択肢は、運用コストを抑えながら高い可用性と耐障害性を両立させる目的に対して、最適なプランではありません。「コア業務システムにリザーブドインスタンスを利用して、非コアバッチ処理システムにオンデマンドインスタンスを利用する」 のプランと悩んだ方もいらっしゃるかもしれませんが、コア業務システムにオンデマンドを使う場合、リザーブドインスタンスを利用する場合に比べると割高となるため、不正解です。24時間365日稼働させる必要があり、基本的に停止時間はないと考えられることと、当面は事業拡大の方針であり、長期間のコミットメントが可能であると考えられることを踏まえて、コア業務システムにはリザーブドインスタンスを採用することを正解としています。また、「コア業務システムにリザーブドインスタンスを利用して、非コアバッチ処理システムにオンデマンドインスタンスを利用する」 ことはコスト最適なプランではありません。中断を許容できる非コアバッチ処理システムにオンデマンドインスタンスを採用している点でコスト最適化の余地を残しています。「両システムともスポットインスタンスを利用する」 プランは、コア業務システムの可用性が担保されないため、システム要件を満たしません。

問題掲載日:2025-08-09


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