AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第45問 オンプレミスから Amazon FSx に対するデータ移行
あなたの会社で現在運用しているオンプレミス環境から AWSクラウドの Amazon FSx にデータ移行することを検討しています。このユースケースに適したサービスを選択してください。
(問題ID:CLF201C045)
解答
正しい解答:B. AWS DataSync
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徹底解説
オンプレミス環境から AWSクラウドの Amazon FSx にデータ移行するのに適したサービスは、AWS DataSync です。AWS DataSync は、オンプレミス環境や他のクラウド・ストレージからのデータ移行を効率的かつ安全に行うことができるマネージド型のデータ移行サービスです。このサービスは、Amazon S3(Simple Storage Service)、Amazon FSx、及び、Amazon EFS(Elastic File System)にデータを移行する際に利用することができ、高速なデータ転送を実現する専用のネットワーク・プロトコルを使用しています。転送中のデータは暗号化(SSL/TLS)することでセキュリティが確保されるため、AWS Direct Connect だけでなく、インターネット経由での転送も可能です。また、移行プロセス・タスクのスケジュールを自動化することで、運用管理の負担も軽減することができます。利用シナリオとして、オンプレミス環境からのデータ移行だけでなく、本番環境とバックアップ環境との間でのデータ同期や、異なるクラウド環境との間でのデータ転送やレプリケーション等にも幅広く活用されています。また、Amazon FSx は、高機能・高性能なファイルシステムをクラウド上で簡単かつ効率的に構築、管理、及び、スケーリングすることができるマネージド型のファイル・ストレージ・サービスです。広く利用されている NetApp ONTAP、OpenZFS、Windows File Server、及び、Lustre の 4種類のファイルシステムが利用可能です。なお、Amazon FSx、AWS AppSync、及び AWS DMS は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスです。
その他の選択肢は、オンプレミス環境から AWSクラウドの Amazon FSx にデータ移行するのに適したサービスではありません。AWS AppSync は、GraphQL を活用することにより、複数のデータソースを統合して安全にデータの操作(照会、更新、公開)を実施することができるサーバーレスのマネージド型のデータ接続サービスです。AWS Backup は、様々な AWS サービスやそのリソースのバックアップを容易に自動化して、一元化することができるマネージド型のバックアップ・サービスです。専用のコンソールや API を使用して、バックアップ全般の管理やアクティビティの監視も行うことができます。また、AWS DMS(Database Migration Service)は、レプリケーション機能を利用して、オンプレミス環境あるいは AWS サービスとして提供されるデータベースを別のデータベースに移行するためのマネージド型のサービスです。移行中でもソースデータベースは完全に利用可能な状態に保たれ、データベースを利用するアプリケーションのダウンタイムは最小限に抑えられます。しかし、これは Amazon FSx には適用されるものではありません。
Keep it up!
AWS DataSync は、「試験ガイド」における 「範囲内の AWS のサービスと機能」 として、明示されているわけではありませんが、出題されるサービスのひとつとなっています。AWS AppSync と名前の語呂が似ているからというわけでもないとは思いますが、サービスの定義は、念のため、押さえておくとよいでしょう。なお、2018年の AWS DataSync の発表に際して、AWSブログには 「AWS DataSync はオープンソースのデータ転送の 10倍の速さで実行できる」 と紹介されていますので、こちらも特徴のひとつとして憶えておきましょう。このブログの詳細は、AWS社の下記のサイトのページを参照ください。
新発表 - AWS DataSync - 自動化・高速化されたデータ転送:
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-aws-datasync-automated-and-accelerated-data-transfer/
問題掲載日:2025-04-02
Information
What's New
- 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
- 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。
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