AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第44問 データ移行サービスの最適なデバイス選定
オンプレミス環境にあるデータをAWS環境に移行する際に、なるべくコストを抑えた上で効率的に進めるための方法を検討しています。移行対象のデータ容量が230TBの場合に最適なデバイスを選択してください。
(問題ID:CLF201C044)
解答
正しい解答:C. AWS Snowball Edge Storage Optimized × 3台
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徹底解説
オンプレミス環境にある230TBのデータをAWS環境に移行する際に、なるべくコストを抑えた上で効率的に進めるために最適なデバイスは、「AWS Snowball Edge Storage Optimized × 3台」です。AWS Snowball Edge は、セキュアなアプライアンスを使用して、AWS クラウドにペタバイト規模の大容量のデータを転送する AWS Snowball にコンピューティング機能が追加されたサービスです。AWS Snowball Edge 1 台あたり 100 TB(実効容量 80 TB)まで取り扱うことができる専用アプライアンスを使用してデータを移行します。この AWS Snowball Edge のデバイスには、2つのオプションから選択することができます。
- Snowball Edge Storage Optimized :100TB(実効容量 80TB)
- Snowball Edge Compute Optimized :42TB(実効容量 39.5TB)
上記の通り、Snowball Edge Storage Optimized はひとつのデバイスで 80TB のデータを格納できるため、3台であれば240TBのデータを移行することが可能です。なお、2023年5月31日に 210TBに拡張された Snowball Edge Storage Optimized 210TB がメニューに追加されています。米国東部(バージニア北部)リージョン及び米国西部(オレゴン)リージョンから始まり、今ではアジアパシフィックの東京や大阪のリージョンでも利用可能となっています。
その他の選択肢は、オンプレミス環境にある230TBのデータをAWS環境に移行するための最適なデバイスではありません。Snowball Edge Storage Optimized 210TBデバイスを想定した場合でも、1台だけでは 230TB のデータ容量を取り扱うことはできないため、やはり、対象容量のデータを移行するには、「AWS Snowball Edge Storage Optimized × 3台」が正解となります。Snowball Edge Compute Optimized は、104 個の vCPU、416 GiB のメモリーや、オプションで NVIDIA Tesla V100 GPU を搭載しており、機械学習、動画分析といったユースケースに対しても強力なコンピューティングリソースを提供するものですが、実効容量は 1台あたり 40TB 程度となっており、2台では 230TB のデータ移行を行うことはできません。AWS Snowcone は、AWS Snow ファミリーの中でも、最も小さい容量に利用するサービスです。ティッシュ箱よりも少し大きいサイズくらいで、実効容量は 8TBです。4台でも 32TB しかありませんので、全然足りませんね。なお、snowcone というのは「かき氷」という意味です。アメリカでは円錐(cone)のカップに入れて販売されることが多いのでこう呼ばれているそうです。

ちなみに...
AWS Snowball Edge のアプライアンスは、コンピューティング機能が追加されているため、データ書き込み時に Python 言語で記述した Lambda 関数を利用してデータ処理が可能なデバイスとなっています。なお、AWS Snow ファミリーは、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスです。
問題掲載日:2025-03-08
Information
What's New
- 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
- 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。
Reference Books
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