AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第42問 クラウドを有効活用するアーキテクチャ設計の原則

 クラウド環境を効果的に活用するために重視するべきアーキテクチャ設計の原則を示しているものを選択してください。

  1. キャパシティ予測と計画の精度
  2. デプロイのリードタイムの考慮
  3. 密結合なコンポーネント構成
  4. 故障に備えた障害設計 [正しい解答]

(問題ID:CLF201C042)

解答

正しい解答:D. 故障に備えた障害設計

△ 判定不能

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徹底解説

 選択肢の中で、クラウド環境を効果的に活用するために重視するべきアーキテクチャ設計の原則を示しているものは 「故障に備えた障害設計」 です。クラウド環境では、一般的に、固定の堅牢な物理サーバー上でアプリケーションを稼働させるのではなく、共用の基盤上に、都度、異なる仮想インスタンスを起動して、そのリソースを利用するような運用形態となります。そのため、オンプレミスで運用する場合のシステム構成とは異なり、ひとつのインスタンスで問題が発生しても、他のインスタンスによってリカバリーできるようなアーキテクチャとすることが求められます。
 その他の選択肢は、重視するべきアーキテクチャ設計の原則ではありません。オンプレミス環境に比べて、クラウド環境の弾力性やスケーラビリティ、アジリティは高く、むしろ、キャパシティ予測をしなくてもよいことが特徴のひとつとなっていますし、デプロイのリードタイムも重要な考慮事項とはなりません。なお、需要の変化に応じて、オンデマンドにシステムやサービスのリソース提供量を増減することができる能力を示す特性を弾力性と呼び、必要に応じてサーバーの台数を増減させたり、サーバー自体の性能を調整する能力を示す特性をスケーラビリティ(拡張性)と呼びます。アジリティは、「機敏性」と日本語訳されますが、クラウドの特性を表す場合は、環境変化に素早く対応できる能力を示します。また、「密結合なコンポーネント構成」ではなく、逆に「疎結合なコンポーネント構成」のアーキテクチャ設計とする必要があります。コンポーネント間を疎結合にすることにより、相互依存性を減らして、スケーリングの柔軟性や再利用性を高めたり、メンテナンス・コストを低減することができます。


ちなみに...
 AWS クラウド環境を効果的に活用するために重視するべきアーキテクチャ設計の原則は、安定した効率のよいシステムの構築に必要な考え方として、AWS Well-Architected フレームワークに整理されています。「故障に備えた障害設計」は、このフレームワークの中の Reliability(信頼性)の原則に含まれます。また、このフレームワークは、上図に示す通り、Reliability の他、Performance Efficency(パフォーマンス効率性)、Security(安全性)、Cost Optimaization(コスト最適化)、Operational Excellence(運用上の優秀性)、及び、Sustainabillity(持続可能性)の 6つの設計原則から構成されています。

問題掲載日:2025-02-16

Information

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