AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第41問 AWS の構成管理・プロビジョニングツール
AWS の管理サービスの中で、Chef または Puppet を使用して、アプリケーションの設定やデプロイ、運用を自動化するツールを選択してください。
(問題ID:CLF201C041)
解答
正しい解答:D. AWS OpsWorks
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徹底解説
AWS の管理サービスの中で、Chef や Puppet を使用して、アプリケーションの設定、デプロイ、運用を自動化する構成管理サービスは AWS OpsWorks です。設定ファイルに記述した内容に応じて自動的に「ユーザーの作成」や「パッケージのインストール」を行うことができます。Amazon EC2 インスタンスだけでなく、オンプレミス環境のデプロイ、サーバー設定、自動化にも対応しています。AWS OpsWorks には、AWS Opsworks for Chef Automate や、AWS OpsWorks for Puppet Enterprise、AWS OpsWorks Stacks の3つのラインナップがありました。しかしながら、AWS OpsWorks はサポートが終了しており、新規受付だけでなく、既存の利用者に対しても無効となっています。各ラインナップについて、AWS Opsworks for Chef Automate は 2024年5月5日、AWS OpsWorks for Puppet Enterprise は 2024年3月31日、AWS OpsWorks Stacks は 2024年5月26日に無効となり、他のソリューションに移行することが強く推奨されています。ただし、試験問題の正答以外の選択肢としても出題される可能性はありますので、念のため、押さえておきましょう。
その他の選択肢の AWS CodeDeploy、AWS CloudFormation、及び、AWS Server Migration Service(SMS)は、Chef や Puppet を使用した構成管理サービスではありません。AWS CodeDeploy はビルドしたアプリケーションのデプロイを実施するマネージド型のサービスで、Amazon EC2、Amazon ECS、AWS Lambda に対するデプロイを自動化できます。AWS CloudFormation はシステム開発者や管理者に向けたサービスで、AWS リソースの構成情報を JSON/YAML の記述によりテンプレート化して、プロビジョニングすることができるインフラ環境の自動展開・自動設定サービスです。また、AWS Server Migration Service(SMS)は、仮想サーバーを AWS 環境に移行するサービスであり、アプリケーションのデプロイサービスではありません。また、AWS SMS も 2022年3月31日に廃止されており、現在は、サーバー移行の実施に際しては AWS MGN(Application Migration Service)の利用が推奨されています。合わせて覚えておきましょう。

ちなみに...
選択肢にはないサービスですが、Web アプリケーションの構成配置・デプロイ・管理を自動化する AWS Elastic Beanstalk も提供されています。これはプロビジョニング、ロードバランシング、Auto Scaling からアプリケーションのヘルスモニタリングまでのデプロイを自動化できるサービスです。Web アプリケーションのデプロイに特化した AWS Elastic Beanstalk に対して、AWS OpsWorks は様々なアプリケーションやバックエンド・サーバーに対応する高度なインフラ環境構築が可能であるという特徴がありました。
問題掲載日:2023-09-30
Information
What's New
- 2025/5/9 問題ID: CLF201C025 AWS の規模の経済性に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/7 問題ID: CLF204C024 特定の利用者が使用したサービスのコスト情報の取得に関する問題を追加しました。
- 2025/5/6 問題ID: CLF204C017 特定のプロジェクトで利用したサービス利用額の把握に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/3 問題ID: CLF203C076 大規模なジョブの処理を実行するサービスに関する問題を追加しました。
- 2025/5/1 問題ID: CLF302S003 AWS CloudTrail に関する説明に関する問題を加筆・修正しました。
Reference Books
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