AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第40問 パフォーマンス効率性の構成要素
AWS では AWS Well-Architected Framework に従ってシステムの設計することが推奨されています。この AWS Well-Architected フレームワークの 6つの設計原則(柱)のひとつであるパフォーマンス効率性(Performance Efficency)の構成要素を選択してください。
(問題ID:CLF201C040)
解答
正しい解答:B. サーバーレス・サービスの活用
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徹底解説
選択肢の中で、AWS Well-Architected フレームワークの 6つの設計原則(柱)のひとつであるパフォーマンス効率性(Performance Efficency)の構成要素は、サーバーレス・サービスの活用です。パフォーマンス効率性は、クラウド・リソースを効率的に使用することによりパフォーマンス要件を満たして、需要の変化や技術の進歩に合わせて、この効率性を維持する能力のことです。AWS Well-Architected フレームワークのドキュメントでは、パフォーマンス効率性に関する5つの原則が記載されていますが、サーバーレス・サービスを使用することはその原則のひとつです。サーバーレス・アーキテクチャを使うことで、物理あるいは仮想のサーバー OS を運用・管理する必要がなくなり、従来のコンピューティング作業が簡素化されます。例えば、サーバーレス・サービスである AWS Lambda を利用することで、サーバー OS を構築しないで、プログラムの実行コードをこのサービスにホストすることができるため、利用者によるシステム運用の負担が軽減されます。また、Amazon S3(Simple Storage Service)等のストレージ・サービスを使用すると、静的な Web サイトであれば、利用者自身が Web サーバーを準備しなくても、容易に運用を開始することもできます。マネージド・サービスはクラウド規模で運用されるため、多くの処理を効率よく行うことができ、利用者の負荷やコストを抑えて効率化することができることが特徴であるといえるでしょう。なお、AWS Well-Architected フレームワークの信頼性の設計原則の詳細は「パフォーマンス効率性」を参照ください。
その他の選択肢は、Performance Efficency の構成要素ではありません。自動プロビジョニングと障害からの早期復旧は、Performance Efficency ではなく、Reliability(信頼性)に関する構成要素です。また、アカウントの一元管理は Operational Excellence(運用上の優秀性)に関する構成要素です。

ちなみに...
AWS Well-Architected フレームワークでは、安定した効率のよいシステムの構築に必要な考え方として、Performance Efficency の他、Reliability(信頼性)、Security(安全性)、Cost Optimaization(コスト最適化)、Operational Excellence(運用上の優秀性)、及び、Sustainabillity(持続可能性)の 6つの設計原則を挙げています。
問題掲載日:2024-12-21
Information
What's New
- 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
- 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。
Reference Books
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