AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第37問 弾力性のあるクラウド・アーキテクチャの設計原則

 クラウド環境を効果的に活用するには適切なアーキテクチャ設計が不可欠あり、その設計指針のひとつとして、柔軟で弾力性のあるクラウド・アーキテクチャの原則に基づいた設計とすることが挙げられます。この設計原則に従った適切な達成方法を選択してください。

  1. コンポーネント間が疎結合となる設計とする。
  2. インフラストラクチャの展開手順をコード化する。
  3. 需要の変化に応じたスケーリング設計を自動化する。 [正しい解答]
  4. 基本的にマネージド型のサービスを利用する。

(問題ID:CLF201C037)

解答

正しい解答:C. 需要の変化に応じたスケーリング設計を自動化する。

△ 判定不能

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徹底解説

 柔軟で弾力性のあるクラウド・アーキテクチャの原則に基づいた設計指針の達成方法は、需要の変化に応じたスケーリング設計を自動化することです。クラウド・アーキテクチャにおいて、弾力性はオンデマンドにシステムのリソース提供量を増減できる能力を示す特性です。必要になったときにリソースを増やして、不要になったときにリソースを減らすというクラウドならではの機能といえます。そして、これを実現する AWS の代表的なサービスは AWS Auto Scaling です。AWS Auto Scaling を利用して、負荷に応じて稼働する Amazon EC2 インスタンス数を自動的に増減することができます。これにより水平方向のスケーリングをサポートして、ワークロードの可用性を向上させることができます。なお、弾力性は、英語では Elasticity(形容詞: Elastic)であり、AWS では頻繁に登場する単語のひとつです。AWS の主要なサービスの代名詞ともいえる Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)の名前の中にも使用されているキーワードです。Elasticity は、日本語では弾力性の他、伸縮性と翻訳されている場合もあります。
 その他の選択肢は、柔軟で弾力性のあるクラウド・アーキテクチャの原則に基づいた設計指針の達成方法ではありません。コンポーネント間が疎結合となる設計とすることも、クラウド・アーキテクチャの設計においては、非常に重要な設計原則です。コンポーネント間を疎結合にすることにより、相互依存性を減らして、スケーリングの柔軟性や再利用性を高めたり、メンテナンス・コストを低減することができます。しかしながら、弾力性のあるクラウド・アーキテクチャの原則としてはスケーリング設計を自動化することを直接的に記載している選択肢のほうがよりよい解答です。AWS 資格試験では最も正しい選択肢を解答するようにしましょう。インフラストラクチャの展開手順をコード化することは、運用上の優秀性を向上させることができます。AWS CloudFormation を利用すると、AWS リソースを利用したインフラ構成を JSON/YAML のコードとしてテンプレート化することができるようになります。しかしながら、これはクラウド環境構築の自動化を実現するために利用する対応です。また、マネージド型サービスはサービスの提供者側がそのサービスやリソースの運用管理を担うもので、AWS のほとんどのサービスがこれに該当します。アンマネージド型サービスである Amazon EC2 上にデータベースやその他のソフトウェア・ツールを導入・運用するのではなく、これらの機能を提供するマネージド型サービスを利用することによって、運用性、信頼性を低コストで実現することができます。



問題掲載日:2024-08-30

Information

What's New

  • 2025/5/16 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を追加しました。
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