AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第33問 AWS クラウド・サービスによる運用タスクを削減する手段

 オンプレミス環境から AWS クラウド・サービスに移行することを予定しているが、それにあたって、これまで自社で実施していたインフラやアプリケーションに対する運用タスクの一部を削減したいと考えている。この場合に、採用するべき手段として、適切なものを選択してください。

  1. 業務上、移行可能なシステムやコンポーネントについては、マネージド型サービスを採用して、メンテナンス等の運用タスクを AWS に委任する。 [正しい解答]
  2. マネージド型サービスの利用は最小限として、Amazon EC2 インスタンス上にアプリケーションやデータベース・システムを構築する。
  3. AWS Auto Scaling を利用することにより、メンテンナンスの自動化を図る。
  4. コンシェルジュ・サポートにアプリケーションの運用タスクをアウトソースする。

(問題ID:CLF201C033)

解答

正しい解答:A. 業務上、移行可能なシステムやコンポーネントについては、マネージド型サービスを採用して、メンテナンス等の運用タスクを AWS に委任する。

△ 判定不能

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徹底解説

 インフラやアプリケーションに対する運用タスクの一部を削減したい場合に有用であるのは、マネージド型サービスの活用に関する検討であり、「業務上、移行可能なシステムやコンポーネントについては、マネージド型サービスを採用して、メンテナンス等の運用タスクを AWS に委任する」ことです。マネージド型サービスは、利用者が実施していたシステムやリソースの運用管理を AWS に委任することができるサービスの総称です。マネージド型サービスを利用することにより、メンテナンスやプロビジョニングといった管理タスクを AWS に委任することができます。
 例えば、Amazon RDS(Relational Database Service)はリレーショナル・データベース環境を提供するマネージド型サービスのひとつです。Amazon EC2 上に自身で、MySQL を構築する代わりに、Amazon RDS サービスを利用することによって、データベース・システム自体のパッチ管理や監視・モニタリングといった運用管理タスクを AWS に任せることができます。
 その他の選択肢は、インフラやアプリケーションに対する運用タスクの一部を削減したい場合に採用するべき手段ではありません。上述したように、マネージド型サービスの利用は最小限として Amazon EC2 インスタンス上にアプリケーションやデータベース・システムを構築することよりも、可能な限りマネージド型サービスを利用するほうが、運用タスクの削減を図りたいという目的に適っています。AWS Auto Scaling は、需要の変化に際しても安定したパフォーマンスを維持するために、Amazon EC2 インスタンスの起動数を自動的に調整するサービスです。AWS Auto Scaling を利用して、メンテンナンスの自動化を図ることはできません。また、コンシェルジュ・サポートは、請求やアカウントに関連するお問い合わせに対して、効率的な分析と支援を迅速に提供して、利用者がベスト・プラクティスを活用しながら、最も重要な要素であるビジネスの継続に集中できるようにサポートするものです。アプリケーションの運用タスクを依頼することはできません。

ちなみに...
 AWS サービスのラインナップの中には、AWS クラウドを大規模に利用する場合の運用サービスとして、AMS(AWS Managed Services)という名前のサービスが提供されています。これは AWS のサービスをマネージド型とアンマネージド型に分類した際のマネージド型サービスとは異なりますので注意しましょう。この AMS の概要は、下記のサイトを参照ください。

 AWS Managed Services:
 https://aws.amazon.com/jp/managed-services/

問題掲載日:2024-04-18

Information

What's New

  • 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
  • 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。

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