AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第30問 AWS のセキュリティ設計原則(2)

 AWS Well-Architected Framework では、セキュリティに関する7つの設計原則を示していますが、下記の中でこの設計原則として誤っているものを選択してください。

  1. 強力なアイデンティティ基盤の実装
  2. ネットワーク・レイヤーへのセキュリティの適用 [正しい解答]
  3. 人手によるデータ管理の排除
  4. トレーサビリティの実現

(問題ID:CLF201C030)

解答

正しい解答:B. ネットワーク・レイヤーへのセキュリティの適用

△ 判定不能

 URL を直接入力して「解答・解説」画面を表示した場合、何を選択・解答したかを特定できないため、解答の正誤判定ができません。必要に応じて「同じ問題に再挑戦」ボタンをクリックして、この問題に再チャレンジしてみてください。

徹底解説

 AWS Well-Architected Framework のセキュリティの設計原則として、誤って記載されている選択肢は「ネットワーク・レイヤーへのセキュリティの適用」です。AWS Well-Architected Framework のセキュリティの設計原則では、セキュリティ対応は複数・多層の防御を実施することとされており、ネットワーク・レイヤーだけのセキュリティの適用では不十分です。AWS Well-Architected Framework のセキュリティの設計原則には、「全レイヤーでのセキュリティの適用」について、「複数のセキュリティコントロールを使用して多層防御アプローチを適用します。ネットワークのエッジ、VPC、ロードバランシング、すべてのインスタンスとコンピューティングサービス、オペレーティングシステム、アプリケーション、コードなど、すべてのレイヤーに適用します。」と記載されています。一方で、その他の選択肢はセキュリティに関する7つの設計原則を示しています。
 つまり、「強力なアイデンティティ基盤の実装」、「人手によるデータ管理の排除」、及び、「トレーサビリティの実現」は、いずれも AWS Well-Architected Framework のセキュリティ設計原則として記載されています。「強力なアイデンティティ基盤の実装」では「最小特権の原則を実装し、各 AWS リソースとの各インタラクションに適切な権限を付与して役割分担を実施します。ID 管理を一元化し、長期間にわたって一つの認証情報を使用し続けないようにします。」と記載されており、「人手によるデータ管理の排除」では「データへの直接アクセスや、手作業による処理の必要性を低減または排除するためのメカニズムやツールを使用します。これにより、機密性の高いデータを扱う際の誤処理、改変、ヒューマンエラーのリスクを軽減します。」と記載されています。また、「トレーサビリティの実現」では「環境に対して、リアルタイムでモニタリング、アラート、監査のアクションと変更を行います。ログとメトリクスの収集をシステムに統合して、自動的に調査しアクションを実行します。」と記載されています。


ちなみに...
 AWS Well-Architected フレームワークセキュリティに関する設計原則は、下記の Webページに整理されています。

AWS Well-Architected フレームワークにおけるセキュリティに関する設計原則:
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wellarchitected/latest/framework/sec-design.html

  • 強力なアイデンティティ基盤の実装
  • トレーサビリティの実現
  • 全レイヤーへのセキュリティの適用
  • セキュリティのベストプラクティスの自動化
  • 伝送中および保管中のデータの保護
  • 人手によるデータ管理の排除
  • セキュリティイベントに対する備え

問題掲載日:2024-01-13

Information

What's New

  • 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
  • 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。

Reference Books

AWS 認定クラウドプラクティショナー 資格試験テキスト(改訂第3版)

AWS 認定クラウドプラクティショナー 資格試験テキスト(改訂第3版)
 AWS クラウドプラクティショナーのテキストとして、必ず紹介されるような定番の参考書です。本書でひと通り学習した後に、当サイトで問題演習をすることにより効果的に知識の定着を図ることができます。

図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]

図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]
 これからIT業界に転職することを考えている方やエンジニア1年生の方などで、緑のテキストが少し難しく感じる人にお薦めの1冊です。AWSのしくみや技術をわかりやすく解説する図解本となっています。さらに、2025年4月21日に頁数を大幅に増やして、よりたくさんのサービスをフルカラーの図解で解説する第2版がリリースされました。これからの購入を検討されている方はこちらを確認ください。