AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第28問 垂直スケーリングの特徴

 サーバーやインスタンスをスケーリングする際には垂直スケーリング及び水平スケーリングの 2つの方式があります。次の中で垂直スケーリングの特徴として誤っているものを選択してください。

  1. サーバー台数の増減は発生しないため、スケーリング前後でシステム運用における管理負荷は変わらない。
  2. 一般的には性能の増強可能な範囲が存在する。
  3. 垂直スケーリングによる性能の増強・低減と共に可用性も向上・低減する。 [正しい解答]
  4. 水平スケーリングで増強した場合と比べて、消費電力の増加は低くなる。

(問題ID:CLF201C028)

解答

正しい解答:C. 垂直スケーリングによる性能の増強・低減と共に可用性も向上・低減する。

△ 判定不能

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徹底解説

 選択肢の中における垂直スケーリングの特徴として誤っているものは、「垂直スケーリングによる性能の増強・低減と共に可用性も向上・低減する」となります。垂直スケーリングは、スケーリング対象サーバー自体の性能調整を図ることにより能力の増強・低減を実施することです。具体的には CPU やメモリーといったリソースの増減によってスケーリングを実現します。リソース増強による能力の向上をスケールアップ、リソース縮小による能力の低下をスケールダウンといいます。このように、垂直スケーリングではサーバー自体の台数の増減は発生しないため、スケーリング前後でのシステムの可用性は変わりません。この垂直スケーリングに対して、対象のサーバー台数を増減させることによって能力の増強・低減を図ることを水平スケーリングといいます。
 その他の選択肢は、垂直スケーリングの特徴としては正しい記載がされています。垂直スケーリングではサーバー台数の増減は発生しないため、スケーリング前後でシステム運用における管理負荷は変わりません。また、垂直スケーリングの場合、一般的に、対象のサーバーに増強できるリソースの制限があるため、性能の増強可能な範囲が存在します。例えば、1台のインスタンスに増強できる vCPU 数やメモリー容量には上限値があります。そして、垂直スケーリングによる増強は vCPU やメモリー等のリソース追加による対応となるため、水平スケーリングによる増強であるサーバー自体の追加と比べると、消費電力の増加をより低く抑えることができます。


ココがポイント
 本問題は、スケーリングに関する定義ではなく、中身の理解が問われるような問題となっています。さらに、求められている解答は、垂直スケーリングの特徴として誤っているものであることに注意しましょう。

問題掲載日:2023-12-26

Information

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