AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第27問 インフラ環境設定を利用者間で共有できるサービス

 あなたの会社では、インフラストラクチャの設定をコードとして管理して、再利用可能なテンプレートとして保存・共有することで、環境構築の一貫性と効率性を高めたいと考えています。これを実現するために最も適した AWS サービスを選択してください。

  1. AWS CodeDeploy
  2. AWS CloudFormation [正しい解答]
  3. AWS Elastic Beanstalk
  4. AWS Outposts

(問題ID:CLF201C027)

解答

正しい解答:B. AWS CloudFormation

△ 判定不能

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徹底解説

 環境構築の一貫性と効率性を高めるために、インフラストラクチャの設定をコードとして管理して、再利用可能なテンプレートとして保存・共有できるサービスは AWS CloudFormation です。AWS CloudFormation は、JSON/YAML のコードとして記述することによって、AWSリソースを使用したインフラ構成をテンプレート化して、プロビジョニングすることができるインフラ環境の自動展開・設定サービスです。AWS CloudFormation を使用すると、テンプレート化したインフラの共通設定を再利用したり、利用者間で共有することが可能となります。これによって、手動設定による人的ミスを防ぎ、複数の環境で一貫性のある構成を迅速に展開することができるようになります。クラウドプラクティショナー資格試験を受けるにあたっては、多種多様な AWS の展開系マネジメント・サービスの中でも、AWS CloudFormation は、インフラ環境の構成や設定をコード化・テンプレート化して、プロビジョニングすることができるサービスであることを押さえておきましょう。インフラ構成やコード化、テンプレート化などがキーワードとなります。

 その他の選択肢は、インフラストラクチャの設定をコードとして管理して、再利用可能なテンプレートとして保存・共有できるサービスではありません。AWS CodeDeploy は、ビルドしたアプリケーションのデプロイを実施するマネージド型のサービスです。Amazon EC2、Amazon ECS、AWS Fargate、AWS Lambda やオンプレミス環境に構築されたサーバーなどの様々なコンピューティング・サービスへのデプロイを自動化することができます。AWS Elastic Beanstalk は、Web アプリケーションの構成配置・デプロイ・管理を自動化するサービスです。プロビジョニング、バージョン管理、ロードバランシング、Auto Scaling からアプリケーションのヘルスモニタリングまでのデプロイを自動化できます。また、AWS Outposts は、インフラストラクチャやサービスをオンプレミス環境上で実現するマネージド型のサービスです。AWS 社から提供されるハードウェア上で、AWS の一部のサービスが利用できるように実装されたものです。参考までに、AWS Outposts は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスのひとつです。上記の解説をよく読んで、サービスの定義や基本的な内容の理解を深めておくようにしましょう。


Step Up!
 物理的な設備(ハードウェア)に基づきシンプルに管理していた ITインフラも、仮想化、そしてクラウド化によって、インフラのリソースを論理的・抽象的に取り扱えるようになりました。一方で、課題となる管理の複雑化に対応するため、インフラ管理の考え方も変わり、コード化によってインフラ環境や設定を管理する手法が注目されるようになっています。AWS CloudFormation のように、インフラ構成をコードで管理する手法は IaC(Infrastructure as Code)と呼ばれており、AWS CloudFormation の他にも VMware 環境の vRealize Automation や環境依存のない Terraform などが挙げられます。

問題掲載日:2023-12-22


Information

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