AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第24問 クラウド・ベース・システムのコンポーネント設計
可用性や運用性、セキュリティなどの要件を踏まえた上で、クラウド・ベースのアプリケーション・システムにおける各コンポーネント設計を実施する際のベスト・プラクティスとして最も適切なものを選択してください。
(問題ID:CLF201C024)
解答
正しい解答:B. 可能な限り疎結合となるコンポーネント設計とする。
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徹底解説
クラウド・ベースのアプリケーション・システムにおける各コンポーネント設計を実施する際のベスト・プラクティスとして適切なものは、「可能な限り疎結合となるコンポーネント設計とする」 ことです。AWS Well-Architected Framework(信頼性の柱)にも記載がある通り、疎結合とすることは、コンポーネント障害時の影響を局所化するための基本原則とされています。このコンポーネント設計のアプローチを採用することで、あるサービスが停止した場合でも他の機能は継続稼働しやすくなり、システム全体の可用性や運用性が大幅に向上します。また、セキュリティの観点でも、疎結合設計とすることは不必要な権限の拡散を防ぎ、最小権限の原則を効率的に適用できる点で重視されています。

その他の選択肢は、コンポーネント設計を実施する上でのベスト・プラクティスの観点としては誤りです。「可能な限り多くの AWS サービスを利用する」 ことについては、多様な機能を提供する AWS サービスを活用すること自体は有益なこともありますが、それ自体は、コンポーネント設計のベスト・プラクティスであることとは関係ありません。「可能な限り密結合となるコンポーネント設計とする」 ことは、上述の通り、真逆である疎結合とすることが、ベスト・プラクティスとなります。また、「各コンポーネントが失敗するかもしれないとは考えない」 ことについて、クラウド・ベースのアプリケーション・システムを設計する場合、オンプレミス環境の発想にとらわれることなく、すべてのコンポーネントがいずれも失敗するかもしれないという前提で設計することが求められます。大きくて堅牢なコンポーネントではなく、多数の小さなコンポーネントの疎結合として、ひとつの障害の影響を最小化することが重要なポイントです。つまり、フォールト・トレラントな高可用性システムを検討することが、ベスト・プラクティスのひとつとなります。
Step Up!
詳細は、AWS Well-Architected Framework の「REL04-BP02 疎結合の依存関係を実装する」に記載されています。必要に応じて、ご確認ください。
REL04-BP02 疎結合の依存関係を実装する:
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wellarchitected/latest/framework/wellarchitected-framework.pdf
問題掲載日:2023-12-01
Information
What's New
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Reference Books
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