AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第19問 信頼性の構成要素
AWS では AWS Well-Architected Framework に従ってシステムの設計することが推奨されています。この AWS Well-Architected フレームワークの 6つの設計原則(柱)のひとつである信頼性(Reliability)の構成要素を選択してください。
(問題ID:CLF201C019)
解答
正しい解答:A. 自動プロビジョニング
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徹底解説
選択肢の中で、AWS Well-Architected フレームワークの 6つの設計原則(柱)のひとつである信頼性(Reliability)の構成要素は、自動プロビジョニングです。信頼性は、狭義にはシステム障害が発生しないでどの程度 継続的に利用できるかということ、つまり障害の起こり難さを意味しており、システム障害の頻度やその障害の発生間隔が信頼性の指標として使用されています。広義には、保全性(=障害からの復旧のし易さ)を加えたものをいい、システムの中断から回復したり、中断を緩和するシステムの機能が含まれます。システムの信頼性を向上させるには、高可用性の構成、すなわち、冗長なシステム構成とすることがひとつのポイントとなります。なお、AWS Well-Architected フレームワークのドキュメントでは「意図した機能を期待どおりに、正しく、一貫して実行するワークロードの能力」とされており、これは障害からの回復性を提供すると共に需要に応じてコンピューティング・リソースを動的に調整できることがもうひとつのポイントであることを示しています。そのため、本問題にある信頼性の構成要素としては、システムを冗長構成としたり、オンデマンドにリソースを調整することができる仕組みや機能を解答することになります。具体的には、ELB を使用した冗長構成としたり、Auto Scaling を利用したスケーリングや自動プロビジョニングとすることが信頼性の向上に繋がる要素となります。なお、AWS Well-Architected フレームワークの信頼性の設計原則の詳細は「信頼性」を参照ください。
その他の選択肢は、Reliability の構成要素ではありません。キャッシュ機能による高速化は Performance Efficency(パフォーマンス効率性)に関する構成要素であり、コンピューティングの安全性は Security (安全性)に関する構成要素です。また、アカウントの一元管理は Operational Excellence(運用上の優秀性)に関する構成要素です。

ちなみに...
AWS Well-Architected フレームワークでは、安定した効率のよいシステムの構築に必要な考え方として、Reliability の他、上図に示す通り、Performance Efficency(パフォーマンス効率性)、Security(安全性)、Cost Optimaization(コスト最適化)、Operational Excellence(運用上の優秀性)、及び、Sustainabillity(持続可能性)の 6つの設計原則を挙げています。
問題掲載日:2023-09-30
Information
What's New
- 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
- 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。
Reference Books
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