AWS認定資格 無料問題集

解答

正しい解答：Ｂ. AWS DMS

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徹底解説

　オンプレミス環境で運用している PostgreSQL データベースの稼働状態に対する影響が最小限となるように AWS クラウド環境に移行することができるサービスは、AWS DMS（Database Migration Service）です。AWS DMS は、レプリケーション機能を利用して、オンプレミス環境あるいは AWS サービスとして提供されているデータベースを別のデータベースに移行することができるマネージド型のサービスです。AWS DMS のレプリケーション機能により、移行中も元のデータベースを利用可能な状態に保つことが可能です。そのため、そのデータベースを利用しているアプリケーションが利用できなくなる時間を最小限に抑えることができます。

　その他の選択肢は、最小のダウンタイムでオンプレミス環境上の PostgreSQL データベースを AWS クラウド環境に移行できるサービスではありません。
　AWS MGN（Application Migration Service）は、オンプレミス環境の物理サーバー・仮想サーバーや Azure などの他のクラウド環境の仮想サーバーを AWS クラウド環境に移行するためのサービスです。以前は、AWS SMS（Server Migration Service）が主要なサービスでしたが、2022年3月31日に廃止されており、現在は AWS MGN の利用が推奨されています。しかしながら、AWS MGN はサーバー単位で移行するサービスであり、オンプレミス環境で運用している PostgreSQL データベースの稼働状態を維持しながら移行することには向いていません。AWS MGN を利用する場合も、移行中に元のサーバーを稼働し続けることは可能ですが、データベース自体のレプリケーション処理を実施する AWS DMS を利用するほうが、最小限のダウンタイムで移行することが可能です。AWS Security Hub は、AWSのセキュリティ設定が 「ベスト・プラクティスから逸脱していないか」 をチェックして、アラートの集約、整理および優先順位付けを自動化するクラウド・セキュリティ管理サービスです。セキュリティ管理のためのサービスであり、データベースの移行に関する機能は含まれておらず、選択肢としては不適切です。
　また、AWS Migration Hub は、AWSクラウド環境に対する移行作業の進捗状況を一元管理するための移行管理サービスです。AWS Migration Hub を利用することによって、AWS の移行サービスだけでなくサードパーティー製の移行ツールも含めて移行プロジェクト全体の実行状況を把握することができます。つまり、AWS DMS や AWS MGN などの移行ツールと連携して使うものであり、実際の移行処理を行う機能は持っていません。
　参考までに、AWS DMS、AWS MGN、AWS Security Hub、および、AWS Migration Hub は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスです。上記の解説をよく読んで、サービスの定義や基本的な内容の理解を深めておくようにしましょう。

ちなみに...
　AWS DMS を利用した移行の対象データベースは、リレーショナル・データベースやデータ・ウェア・ハウスだけでなく、NoSQL データベースも含まれています。その他、AWS DMS の機能・料金等の詳細は、AWS社の下記のサイトのページを参照ください。

AWS Database Migration Service：
https://aws.amazon.com/jp/dms/