AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第11問 Well-Architected Framework の設計原則(1)

 AWSでは、AWS Well-Architected Framework に従ってシステムの設計することが推奨されています。このフレームワークには設計原則として6つの柱が定義されていますが、「意図した機能を期待どおりに、正しく、一貫して実行するワークロードの能力」 を示す特性を選択してください。

  1. 信頼性(Reliability) [正しい解答]
  2. パフォーマンス効率性(Performance Efficiency)
  3. 運用上の優秀性(Operational Excellence)
  4. 持続可能性(Sustainability)

(問題ID:CLF201C011)

解答

正しい解答:A. 信頼性(Reliability)

△ 判定不能

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徹底解説

 AWS Well-Architected Framework に構成されている6つの設計原則の中で 「意図した機能を期待どおりに、正しく、一貫して実行するワークロードの能力」 を示している特性は 「信頼性(Reliability)」 です。信頼性は、狭義にはシステム障害が発生しないでどの程度 継続的に利用できるかということ、つまり障害の起こり難さを意味しており、システム障害の頻度やその障害の発生間隔が信頼性の指標として使用されています。広義には、保全性(=障害からの復旧のし易さ)を加えたものをいい、システムの中断から回復したり、中断を緩和するシステムの機能が含まれます。システムの信頼性を向上させるには、高可用性の構成、すなわち、冗長なシステム構成とすることがひとつのポイントとなります。また、このフレームワークでは、障害からの回復性を提供すると共に需要に応じてコンピューティング・リソースを動的に調整できることも信頼性の特性と捉えています。システムやサービスの提供者は、ダウンタイムを最小限に短縮して、アプリケーションの信頼性を向上させることが求められます。信頼性を向上させるためには、システムを冗長構成としたり、オンデマンドにリソースを調整することができる仕組みや機能を活用することになります。これによって、「意図した機能を期待どおりに、正しく、一貫して実行するワークロードの能力」 を向上させることができるのです。なお、AWS Well-Architected Framework における信頼性の設計原則の詳細は、ドキュメントの中の 「信頼性」 を参照ください。

 その他の選択肢に示す特性は、「意図した機能を期待どおりに、正しく、一貫して実行するワークロードの能力」 ではありません。パフォーマンス効率性(Performance Efficiency)は、「クラウドリソースを効率的に使用してパフォーマンス要件を満たし、需要の変化や技術の進歩に合わせてこの効率性を維持する能力」 のことを示します。また、運用上の優秀性(Operational Excellence)は、「開発をサポートし、ワークロードを効率的に実行し、運用に関するインサイトを得て、ビジネス価値をもたらすためのサポートプロセスと手順を継続的に改善する能力」 のことであり、持続可能性(Sustainability)は、「プロビジョニングされたリソースを最大限に活用して、必要な合計リソースを最小化することによって、ワークロードのすべてのコンポーネントにわたる環境に対する影響、特にエネルギー消費の削減と効率性に焦点を当てて、継続的に改善する能力」 のことを示します。

ちなみに...
 AWS Well-Architected フレームワークでは、安定した効率のよいシステムの構築に必要な考え方として、Reliability の他、上図に示す通り、Performance Efficency(パフォーマンス効率性)、Security(安全性)、Cost Optimization(コスト最適化)、Operational Excellence(運用上の優秀性)、および、Sustainability(持続可能性)の 6つの設計原則から構成されています。

問題掲載日:2024-11-10


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