AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第10問 Well-Architected Tool の説明

 Amazon Web Services(AWS)の Well-Architected Framework を構成するツールのひとつである Well-Architected Tool の説明として、正しいものを選択してください。

  1. アンマネージド型のインスタンスに Well-Architected Framework Client を導入することで、最適化状況を解析・評価する。
  2. AWS アーキテクチャのベストプラクティスに関する質問事項に回答して、AWS Well-Architected Framework 等とのギャップを比較・評価する。 [正しい解答]
  3. サポートプランがベーシックの場合、Well-Architected Tool の中の AWS Trusted Advisor のみ利用することができる。
  4. Well-Architected Tool におけるレンズとは、ワークロード評価の結果に対する改善計画の優先度のことを意味する。

(問題ID:CLF201C010)

解答

正しい解答:B. AWS アーキテクチャのベストプラクティスに関する質問事項に回答して、AWS Well-Architected Framework 等とのギャップを比較・評価する。

△ 判定不能

 URL を直接入力して「解答・解説」画面を表示した場合、何を選択・解答したかを特定できないため、解答の正誤判定ができません。必要に応じて「同じ問題に再挑戦」ボタンをクリックして、この問題に再チャレンジしてみてください。

徹底解説

 Well-Architected Tool の説明として正しい記載がされている選択肢は「AWS アーキテクチャのベストプラクティスに関する質問事項に回答して、AWS Well-Architected Framework 等とのギャップを比較・評価する」です。AWS Well-Architected Tool を利用すると、最新の AWS アーキテクチャのベストプラクティスと比較・評価して、現状の構成に対する改善点をレポーティングすることができます。利用者が AWS の 6つの設計原則(柱)に関する質問事項に回答した結果を評価して、リスクや改善項目が提示される形式となっています。質問事項は、レンズ(Lens)と呼ばれる質問集として整理されています。AWS Well-Architected Tool の標準的なものだけでなく、ユースケースに応じた追加のレンズも用意されており、利用者の環境や状況に合わせて、必要なものを選択することができます。また、必要に応じてカスタムレンズを作成したり、作成したカスタムレンズを他の AWS アカウントと共有することも可能です。
 その他の選択肢は Well-Architected Tool の説明として誤った記載がされています。Well-Architected Tool を利用する際に、クライアント・ソフトウェアを導入する必要なく、そもそも、選択肢にあるようなクライアントツールはありません。また、Well-Architected Tool は、サポートプランの内容に関わらず利用可能です。Well-Architected Tool と AWS Trusted Advisor は別物であり、各々のツール・サービスの利用可否に依存関係ありません。Well-Architected Tool の一連の質問のまとまりであるレンズとは、ベストプラクティスに対するアーキテクチャ評価のシナリオであって、改善計画の優先度ではありません。


ちなみに...
 AWS の 6つの設計原則(柱)は、上図の通り、Reliability(信頼性)、Performance Efficency (パフォーマンス効率性)、Security(安全性)、Cost Optimaization(コスト最適化)、Operational Excellence(運用上の優秀性)、Sustainabillity(持続可能性)です。アーキテクチャ評価のシナリオであるレンズは、この 6つの柱に分類されています。AWS Well-Architected Tool のレンズの詳細は下記を参照ください。

AWS Well-Architected Tool - レンズ:
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wellarchitected/latest/userguide/wellarchitected-ug.pdf

問題掲載日:2023-09-30

Information

What's New

  • 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
  • 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。

Reference Books

AWS 認定クラウドプラクティショナー 資格試験テキスト(改訂第3版)

AWS 認定クラウドプラクティショナー 資格試験テキスト(改訂第3版)
 AWS クラウドプラクティショナーのテキストとして、必ず紹介されるような定番の参考書です。本書でひと通り学習した後に、当サイトで問題演習をすることにより効果的に知識の定着を図ることができます。

図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]

図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]
 これからIT業界に転職することを考えている方やエンジニア1年生の方などで、緑のテキストが少し難しく感じる人にお薦めの1冊です。AWSのしくみや技術をわかりやすく解説する図解本となっています。さらに、2025年4月21日に頁数を大幅に増やして、よりたくさんのサービスをフルカラーの図解で解説する第2版がリリースされました。これからの購入を検討されている方はこちらを確認ください。