AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第4問 パブリック・クラウドのメリット(1)
あなたは新規システムをオンプレミス上に構築するか、クラウド上に構築するかを検討しています。パブリック・クラウドを利用してシステムを構築した場合の一般的なメリットを選択してください。
(問題ID:CLF201C004)
解答
正しい解答:D. クラウド事業者に基盤セキュリティ対応を委任できる。
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徹底解説
パブリック・クラウドを利用してシステムを構築した場合の一般的なメリットを記述しているのは、「クラウド事業者に基盤セキュリティ対応を委任できる」となります。クラウドサービスの代表的なメリットのひとつは、サーバーやネットワーク、ストレージといったリソースをオンデマンドで迅速かつ柔軟に利用することができることです。しかしながら、本問題ではこの特徴を示す選択肢はありません。そのため、クラウドサービスの別の特徴を示す選択肢を検討します。
例えば、クラウドでは、物理インフラの調達・構築・運用を事業者に委任することができるという特徴もあります。そうすることにより、利用者は、これらの業務に手間を取られる代わりに、自身の本来業務に集中できるというメリットが挙げられます。本問題では「クラウド事業者に基盤セキュリティ対応を委任できる」として、これらに関する選択肢が示されています。ただし、「セキュリティ対応を委任できる」とは、なってないことに注意が必要です。委任できるのはあくまでも「基盤セキュリティ」です。AWS では、下図の通り責任共有モデルとして役割分担を整理していますが、利用者は基盤セキュリティや物理的な機器の保守を心配する必要がないことを示しています。
その他の選択肢は、パブリック・クラウドを利用してシステムを構築した場合の一般的なメリットを記述したものではありません。クラウドの利用によってコストが必ず安くなるわけではありません。従量課金のサービスも利用状況により、オンプレミスよりも高額となる可能性があります。 「物理的なインフラ管理を利用者がオンデマンドによる柔軟性で実現できる」の選択肢については、直訳したような難解な日本語となっていますが恐れずによく読んでみましょう。オンデマンドによる柔軟性といったようにクラウドならではのキーワードの記述はありますが、じっくり読むと物理的なインフラ管理に関する記載であることがわかります。これは利用者ではなく、クラウド提供者側の役割となりますので、パブリッククラウドのメリットとしては不正解となります。また、パフォーマンスは、オンプレミスにおいても必要な物理リソースを用意することにより担保することができるため、クラウドだからオンプレミスを超える超高速処理を実現できるとはいえません。

問題掲載日:2023-09-30
Information
What's New
- 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
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- 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。
Reference Books
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