AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第31問 責任共有モデルにおける AWS 側の責任範囲
Amazon Web Services(AWS)の責任共有モデルにおいて、AWS 側の責任と定義されている作業を選択してください。
(問題ID:CLF101C031)
解答
正しい解答:C. データセンターの設備管理
URL を直接入力して「解答・解説」画面を表示した場合、何を選択・解答したかを特定できないため、解答の正誤判定ができません。必要に応じて「同じ問題に再挑戦」ボタンをクリックして、この問題に再チャレンジしてみてください。
徹底解説
選択肢の中で、責任共有モデルにおいて、AWS 側の責任と定義されている作業は、「データセンターの設備管理」です。設備の管理を利用者がするとはまず考えにくいので、解答自体は難しいものではありませんが、AWS のセキュリティに対する考え方は非常に重要であり、試験対策上、充分に理解しておく必要があります。AWS 責任共有モデルは、AWS が提供するクラウド・サービスにおいて、AWS が責任を持つ範囲と利用者が責任を持つ範囲を明確に分ける考え方です。下図に示す通り、インフラストラクチャ層(クラウド自体のセキュリティ)と利用者層(クラウド内のセキュリティ)のそれぞれに適用されるべき責任範囲が定義されています。
データセンターの地震対策や物理サーバーの保守等、主に物理基盤の管理をサービス提供者側の AWS が担当して、そのAWSサービスの仕様・制限の範囲内で、利用者は責任を持って、提供されたリソースを管理する必要があります。具体的には、AWS のインフラストラクチャを構成する施設・設備やハードウェア、ハイパーバイザーの他、マネージド・サービスを実装するソフトウェアや各種サービスの管理や運用・保守は AWS 側の責任範囲となります。そのため、選択肢にある「データセンターの設備管理」が正解となります。
その他の選択肢は、いずれも、利用者側の責任範囲となります。ミドルウェアやアプリケーションのインストールと設定、パッチの適用は、利用者に許可された操作であるため、AWS 責任共有モデルでは利用者の責任範囲と定義されています。また、利用者が作成したデータの暗号化やアクセス権の管理といったデータの保護は、クラウドサービスとして提供されたリソースや構成に対する対策であり、利用者側の責任範囲です。

ココがポイント
特に言及がされていない場合は、IaaS の利用を想定した責任範囲を解答しましょう。IaaS とは Infrastructure as a Service の略で、仮想サーバーやネットワーク等のインフラストラクチャをインターネット経由で提供するサービスを指します。AWS では、Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)が該当します。
問題掲載日:2024-08-19
Information
What's New
- 2025/4/24 問題ID: CLF202C014 AWS Config の機能・サービス内容に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/4/21 問題ID: CLF202C010 世界基準に準拠した暗号化サービスの利用に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/4/20 問題ID: CLF203C073 5Gネットワークを利用する場合の最適なサービスに関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/4/20 問題ID: CLF202C060 アプリケーション通信の暗号化に利用するサービスに関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/4/19 問題ID: CLF101C040 仮想デスクトップ環境を提供するサービスに関する問題を追加しました。
Reference Books
図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]
![図解即戦力 AWS のしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]](https://aws.keepitup.jp/images/Reference_Books_CL-02.jpg?202504201436)
これからIT業界に転職することを考えている方やエンジニア1年生の方などで、緑のテキストが少し難しく感じる人にお薦めの1冊です。AWSのしくみや技術をわかりやすく解説する図解本となっています。さらに、2025年4月21日に頁数を大幅に増やして、よりたくさんのサービスをフルカラーの図解で解説する第2版がリリースされました。これからの購入を検討されている方はこちらを確認ください。
AWS 認定クラウドプラクティショナー 資格試験テキスト(改訂第3版)

AWS クラウドプラクティショナーのテキストとして必ず紹介されるような定番の参考書です。ひと通り学習した後に、本サイトで問題演習をすることにより効果的に知識の定着を図ることができます。