AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第7問 自治体向けAIシステムに対するISO準拠の確認サービス

 あなたは、地方自治体向けに住民サービスを支援するAIシステムをAWS上で構築・運用しています。このシステムでは、住民の申請履歴や問い合わせ内容をもとに、最適な対応を自動提案するものです。現在、自治体の監査部門から、このAIシステムがISOなどの国際的なセキュリティ基準に準拠しているかどうかを確認するように求められています。これに対応するための最も適切なAWSのサービスまたは機能を選択してください。

  1. AWS Audit Manager
  2. AWS Artifact [正しい解答]
  3. Amazon SageMaker Clarify
  4. Amazon Bedrock のガードレール機能

(問題ID:AIF205C007)

解答

正しい解答:B. AWS Artifact

△ 判定不能

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徹底解説

 AIシステムが、ISOなどの国際的なセキュリティ基準に準拠しているかどうかを確認するための、最も適切なAWSのサービスまたは機能は AWS Artifact です。AWS Artifact はセキュリティやコンプライアンス、契約の有効性を確認するためのサービスで、各種レポートを無料でダウンロードすることができます。このサービスを利用することで、ISO/IEC 27001などの認証取得状況を簡単に確認することができ、AIシステムが国際的な規制や監査要件を満たしているかどうかを証拠に基づいて判断することが可能です。ISO(国際標準化機構:International Organization for Standardization)は、国際標準化機関であり、IEC(国際電気標準会議:International Electrotechnical Commission)が担当する電気および電子の技術分野以外のすべての領域を担当しています。
 その他の選択肢は、AIシステムが、ISOなどの基準に準拠しているか確認することができるサービスではありません。AWS Audit Manager は、AWSの使用状況を継続的に監査して、規制・業界標準・コンプライアンスに準拠するためにエビデンスの収集や監査レポートの作成を自動化するマネージド型のサービスです。これはISOやSOC(Service Organization Control)などの規制基準に基づいた内部監査の準備を支援するものであり、AWSリソースの設定や操作履歴を自動的に収集して、監査レポートの作成をサポートします。しかしながら、AWS Audit Manager 自体が公式な監査証明書や準拠レポートを提供するわけではなく、あくまで社内評価の補助ツールであるため、ISO準拠の証明を直接確認したいという要件には適していません。
 Amazon SageMaker Clarify は、機械学習モデルの公平性を評価して、バイアスを検出するためのツールです。このサービス(ツール)は、モデルの予測結果に潜在的なバイアスが含まれていないかを分析して、説明可能性を提供する機能を備えています。これは、責任あるAIや倫理的なAI運用のような文脈では重要な機能ですが、ISO/IEC 27001のような情報セキュリティ規格への準拠を証明するものではありません。
 Amazon Bedrock は、テキスト生成や画像生成などのAIモデルを開発者が手軽に利用して、アプリケーションに組み込めるように設計されたマネージド型の生成AIサービスです。そして、Amazon Bedrock のガードレール(Guardrails)は、モデルの入出力から機密情報や不適切なコンテンツを検出して、フィルタリングするための保護機能です。これは生成AIの安全性や倫理性を高めるためには有効ですが、セキュリティ基準への準拠や監査証明とは無関係です。そのため、ISOなどの国際的な基準に準拠しているかどうかを確認する目的には合いません。

ココがポイント
 AIプラクティショナー資格試験では、AIシステムがISOなどの国際的なセキュリティ基準に準拠しているかどうかを確認したいというような規制準拠や監査証明に関する内容が問われた場合には、AWS Artifact が最も適切な選択肢となる可能性が高くなるでしょう。AWS Artifact は、AWSが取得しているISOやSOCなどの公式な監査レポートや認証文書を提供するサービスであって、準拠しているかどうかを確認したり、証明書を取得するといった文脈では、他のサービスでは代替できないためです。

問題掲載日:2025-11-06


Information

What's New

  • 2025/11/6 問題ID: AIF205C007 自治体向けAIシステムに対するISO準拠の確認サービスに関する問題を追加しました。
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