AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第2問 観光地案内用AIチャットボットのハルシネーション
老舗の旅行代理店が、Amazon Bedrock を使って旅程提案や観光地案内を行うAIチャットボットを導入を進めています。テスト中、開発チームが発見したハルシネーションと呼ばれる不具合を説明しているものを選択してください。
(問題ID:AIF202C002)
解答
正しい解答:C. モデルが、実際には存在しない事柄を事実のように生成すること。
URL を直接入力して「解答・解説」画面を表示した場合、何を選択・解答したかを特定できないため、解答の正誤判定ができません。必要に応じて「同じ問題に再挑戦」ボタンをクリックして、この問題に再チャレンジしてみてください。
徹底解説
生成AIにおけるハルシネーションと呼ばれる不具合を説明しているものは、「モデルが、実際には存在しない事柄を事実のように生成すること」 です。Amazon Bedrock は、AWS が提供する生成 AI アプリケーションの構築プラットフォームであり、様々な基盤モデルを手軽に利用することができるマネージド型のサービスです。生成 AI における重要な課題のひとつにハルシネーションがあります。ハルシネーションとは、実際には存在しない内容や事実と異なる情報をあたかも正確であるかのように出力してしまう現象です。生成 AI では、訓練データに含まれていない情報が欠けている部分に対して、基盤モデルが、推測により補完しようとするために、このような不具合が発生することがあります。本問題の旅行代理店のユースケースでは、例えば、生成 AI が実在しない観光名所である 「空中に浮かぶ温泉町」 への旅を提案してしまうような状況です。生成 AI のハルシネーションを抑えるには、明確で精度の高いプロンプト設計と、検証済みデータの活用、出力内容の人による確認を組み合わせることが重要となります。
その他の選択肢は、ハルシネーションを説明したものとはなっていません。「モデルが、曖昧な言葉に敏感すぎて不正確な情報を返すこと」 は、生成 AI が文脈理解に失敗している状況で、モデルに問題があることは推測されますが、この問題はハルシネーションの意味する事象ではありません。また、「モデルが、セキュリティ上の懸念から情報を提供しないこと」 は、生成 AI が安全性に配慮して応答を控えている状況であり、不具合ではなく設計上の制約による動作です。「モデルが、訓練データに過度に依存して柔軟な応答ができなくなること」 は、過学習による問題であり、モデルが訓練データのパターンに縛られすぎて新しい入力に対して適切な対応ができなくなる状態を示しています。出力内容が事実と異なるというよりも、応答の幅が狭くなる問題であり、ハルシネーションの特徴であるとは異なる現象です。
問題掲載日:2025-08-31
Information
What's New
- 2025/9/4 問題ID: AIF201C003 機械学習における特徴量エンジニアリングの目的に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/9/3 問題ID: AIF202C007 患者の年齢層に応じた健康相談チャットボットに関する問題を追加しました。
- 2025/9/1 問題ID: AIF201C008 農作物の収穫最大化に向けた人工知能の技術の応用に関する問題を追加しました。
- 2025/8/31 AI Practitioner の問題を 30問 追加しました。
Reference Books
AWS認定 資格試験テキスト AWS認定AIプラクティショナー

AWS認定 AIプラクティショナー試験(AIF-C01)の“緑本”とも呼ばれる定番テキストです。AIや機械学習、生成AIなどの基礎知識を幅広く網羅しており、図解も豊富で初心者にもわかりやすい構成です。練習問題も充実しており、試験対策として安心して使える一冊です。さらに、当サイトの問題演習と組み合わせることで、効率的に知識を定着させることができます。
AWS認定 AIプラクティショナー 合格対策テキスト+問題集

図解も豊富でとても理解しやすく、試験の対策に必要な知識を効率よく学べる一冊です。AIの歴史経緯も説明されているところも面白い。テキストと問題集がセットになっており、基礎から実践まで無理なく進められます。ページ数も控えめで読みやすく、クラウドやAIの初心者でも安心して取り組める内容です。