AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第26問 責任共有モデルにおける AWS 側の責任範囲
AWS は、サービス提供者と利用者との責任を明確に分ける責任共有モデルという考え方を採用しています。あなたが Amazon EC2 インスタンス上に MySQL データベースを構築・運用している場合、AWS 側の責任範囲と定義されている作業を選択してください。( 2つ選択してください。)
(問題ID:CLF301S026)
解答
正しい解答:D. E.
- D. Amazon EC2 インスタンスが稼働するホストコンピュータのパッチ適用
- E. Amazon EC2 インスタンスの OS インストール
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徹底解説
AWS 責任共有モデルは、AWS が提供するクラウド・サービスにおいて、AWS が責任を持つ範囲と利用者が責任を持つ範囲を明確に分ける考え方です。下図に示す通り、インフラストラクチャ層(クラウド自体のセキュリティ)と利用者層(クラウド内のセキュリティ)のそれぞれに適用されるべき責任範囲が定義されています。データセンターの地震対策や物理サーバーの保守等、主に物理基盤の管理をサービス提供者側の AWS が担当して、その AWS サービスの仕様・制限の範囲内で、利用者は責任を持って、提供されたリソースを管理する必要があります。
つまり、AWS側の責任範囲である AWS インフラストラクチャを構成する施設・設備やハードウェア、ハイパーバイザーの他、マネージド型サービスを実装するソフトウェアや各種サービスの管理や運用・保守に該当するものを選択することが求められています。具体的には、選択肢にある「Amazon EC2 インスタンスが稼働するホストコンピュータのパッチ適用」と「Amazon EC2 インスタンスの OS インストール」が正解となります。ホストコンピュータではインスタンスを実行するためのハイパーバイザーが稼働しており、そのハイパーバイザーに対するパッチの適用は、上述の通り、AWS 側の責任範囲です。また、後者について、Amazon EC2 のインスタンスを作成する場合、通常、利用者がインスタンス毎に OS をインストールするのではなく、インスタンスのテンプレートである Amazon Machine Image(AMI)から展開することにより生成します。AMI を構成する OS のインストールは、提供者である AWS 側の作業であるため、「Amazon EC2 インスタンスの OS インストール」は AWS側の責任範囲となります。

ちなみに...
AMI は、Amazon EC2 の起動に使用する仮想マシンイメージ(テンプレート)です。AWS 側で事前に OS をインストールして、テンプレート化された AMI の他、利用者やコミュニティ等がカスタマイズしたものも提供されていますが、標準的な IaaS の利用を想定した責任範囲を解答するようにしましょう。
問題掲載日:2024-05-27
Information
What's New
- 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/18 問題ID: CLF202C023 認証情報の安全な運用に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/17 問題ID: CLF301S019 AWS CLI の初期設定時の必要情報に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/16 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を追加しました。
- 2025/5/9 問題ID: CLF201C025 AWS の規模の経済性に関する問題を加筆・修正しました。
Reference Books
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