AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第5問 一時的な処理のために最適なインスタンス購入方式
あなたが利用している AWS 環境でデジタル・コンテンツの編集作業を実施することになりました。ただし、この作業は常に実施する必要がある業務ではなく、空き時間に行う程度の一時的なものです。この場合に、最もコスト効率の良い Amazon EC2 の購入方式を選択してください。
（問題ID：CLF204C005）
解答
正しい解答：Ｄ. スポットインスタンス
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徹底解説
空き時間に行う程度の一時的な作業を行う場合に、最もコスト効率の良い Amazon EC2 の購入方式はスポットインスタンスです。スポットインスタンスは、スポットプールと呼ばれる空きキャパシティを活用した、最も低価格（最大 90% 割引）で購入可能な形式のインスタンスです。スポットプールは、リージョン、アベイラビリティゾーン、インスタンスタイプ毎に用意されていますが、空き状況やスポットインスタンスの価格によりインスタンスが起動できないことや、起動中のインスタンスが中断されることがありえます。しかしながら、本問題の場合は、デジタル・コンテンツの編集としては一時的な作業でのみ利用するものであり、常に継続した稼働時間を必要とするわけではないという要件から、スポットインスタンスが適用できると考えます。なお、利用者が支払ってもよいと考える上限価格を設定して、その時点のスポットインスタンスの価格が上限価格を下回り、スポットプールに空きがあれば、スポットインスタンスを起動することができます。また、変動するスポットインスタンスの価格が上回るとインスタンスが停止される仕組みとなっています。
その他の選択肢は、一時的な作業を行う場合に、最もコスト効率の良い Amazon EC2 の購入形式ではありません。オンデマンドインスタンスはインスタンスの標準的な購入方式のインスタンスで、長期利用の制約は無く、利用時間に応じて課金されます。必要な時に必要な時間だけ必要な数のインスタンスを起動することができるため、オンデマンドインスタンスでも対応可能ですが、上記の通り、最も費用対効果が高い購入形式としては、スポットインスタンスとなります。リザーブドインスタンスは1年または3年の期間利用を予約することで、オンデマンドインスタンスの料金より割引（最大 72%）が適用される購入形式のインスタンスです。これは、一時的な利用に適した購入形式とはいえません。また、スケジュールドリザーブドインスタンスは1年間で毎日・毎週・毎月の指定された開始時間および期間でインスタンス起動を予約できる購入形式のインスタンスです。月1回 3時間といったように一定の利用時間が決まっている場合に採用する形式であり、一時的な利用や利用期間が不明な場合には不向きな購入形式となります。なお、2021年に利用停止となっており、今後もサービス開始を予定していません。
ココがポイント
常に継続した稼働時間や一貫した稼働時間が必要とされていない場合は、スポットインスタンスを利用することでも要件は満たされると考えます。
問題掲載日：2024-11-03
Information
What's New
- 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
- 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。
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