AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第74問 インテリジェントな検索アプリケーション作成用のサービス
ある企業が、Amazon S3 バケットに保存されているテキストデータに対する検索アプリケーションを作成したいと考えています。そのアプリケーションは、キーワード検索よりも高度な処理が必要で、自然言語での問い合わせや、データに基づくインテリジェントな回答が求められています。この場合に、採用するべき AWS サービスを選択してください。
(問題ID:CLF203C074)
解答
正しい解答:B. Amazon Kendra
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徹底解説
Amazon S3(Simple Storage Service)バケットに保存されているテキストデータに対して、自然言語での問い合わせや、データに基づくインテリジェントな回答をするような高度な検索アプリケーションを作成するために採用するべきサービスは Amazon Kendra です。Amazon Kendra は、機械学習(Machine Learning:ML)を利用したエンタープライズ検索サービスです。自然言語処理(NLP:Natural Language Processing)と高度な機械学習アルゴリズムを活用することにより、質問形式の検索に対して、データに基づいたインテリジェントな回答を提供することができます。また、Amazon Kendra から多数のデータソースに簡単に接続できるコネクタが提供されているため、それらの様々なデータソースを横断的に検索できます。具体的には、Amazon S3 の他、Google Drive、Microsoft OneDrive、Microsoft SharePoint、Microsoft SQL Server、Oracle Database、Salesforce、ServiceNow 等と連携することができます。その他、処理の実装に際して、直接的に特定のプログラミング言語を使用した検索機能を実行して分析することができます。Amazon S3 バケット内のオブジェクトに対する検索処理の実装として、Python や Javascript(Node.js)といったサポートされているプログラミング言語で Amazon Kendra の API を利用した処理を実装して、データソース内のドキュメントに対するインデックス作成、検索クエリの実行、及び、データソースの管理といった操作が可能です。カスタマーサポートにおける回答生成、FAQ データベースの最適化、及び、社内ポータルでのドキュメント検索の効率化等、幅広い用途に応用することも考えられます。こういった仕組みによって、大量のドキュメントやナレッジベースを持っている組織において、使いやすく迅速な情報検索を実現することができます。「Lambda 関数で使用できるメモリーの最大値は?」のような自然言語での質問によって解答が得られるのは使う側としてはうれしいですね。
その他の選択肢は、Amazon S3バケットに保存されているテキストデータに対して、自然言語での問い合わせや、データに基づくインテリジェントな回答をするような高度な検索アプリケーションを作成するために採用するべきサービスではありません。
Amazon MSK(Managed Streaming for Apache Kafka)は、Apache Kafka をストリーミングデータの処理に使用するアプリケーションを構築するためのフルマネージド型のサービスです。Amazon Lex は、音声やテキストを使用してアプリケーションに対話型インターフェイスを提供するサービスです。Amazon Alexa に採用されている深層学習(Deep Learning)の技術を利用して、自然言語による高度な対話ボット (チャットボット) を作成することができます。Amazon QuickSight は、AWS が Web アプリケーションとして提供する BI(Business Intelligence)サービスです。容易に分析環境を構築・利用することができ、ブラウザから接続することにより、AWS に蓄積されたデータの分析や可視化をすることができるツールです。なお、Amazon MSK、Amazon Kendra、及び Amazon Lex は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスです。
ちなみに...
Amazon Kendra は、2019年12月に発表されて、2023年2月7日には東京リージョンでも利用可能となりました。Amazon Kendra の機能・料金等の詳細は、AWS 社の下記のサイトのページを参照ください。
Amazon Kendra:
http://aws.amazon.com/jp/kendra/
問題掲載日:2025-03-15
Information
What's New
- 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
- 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。
Reference Books
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