AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第28問 責任共有モデルにおける利用者側の責任(1)

 サービス提供者と利用者との責任を明確に分ける考え方とするAWS責任共有モデルにおいて、利用者側で責任をもつべき事項として定義されている項目を選択してください。

  1. 適切なネットワークの設計・設定 [正しい解答]
  2. データセンターの地震対策
  3. 物理サーバーの保守
  4. 仮想化基盤のパッチ適用

(問題ID:CLF202C028)

解答

正しい解答:A. 適切なネットワークの設計・設定

△ 判定不能

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徹底解説

 AWSの責任共有モデルにおいて、利用者側で責任をもつべき事項として定義されている項目は、「適切なネットワークの設計・設定」 です。AWS責任共有モデルは、AWSが提供するクラウド・サービスにおいて、AWSが責任を持つ範囲と利用者が責任を持つ範囲を明確に分ける考え方です。下図の通り、インフラストラクチャ層(クラウドのセキュリティ)と利用者層(クラウド内のセキュリティ)のそれぞれに適用されるべき責任範囲が定義されています。主に設備や物理基盤の管理をサービス提供者側のAWSが担当して、そのAWSサービスの仕様・制限の範囲内で、利用者は提供されたリソースを責任を持って管理する必要があります。例えば、AWSクラウドを利用する上で、仮想サーバーのオペレーティング・システム管理(更新やセキュリティパッチの適用を含む)、アプリケーション・ソフトウェアの管理、適切なネットワークの設計・設定やトラフィック管理(セキュリティグループやネットワークACLの設定を含む)を行うことは、利用者側の責任範囲となります。ネットワークの設備やハードウェアはAWS側の責任範囲ですが、ネットワークの設定やアクセス制御は利用者が担う必要があることに注意してください。

 その他の選択肢は、いずれも、インフラストラクチャ層の対策・対応であり、クラウド自体のセキュリティを担当するAWS側の責任範囲です。データセンターの地震対策を利用者側の責任で実施することは考えづらく、物理サーバーの保守も、クラウドサービスを管理・提供するためのホストコンピューターなどの保守と解釈すると、これはインフラストラクチャ層の対応であると理解しやすいでしょう。もちろん、クラウドに関する資格試験であるため、まずは、シンプルに 「物理≒AWS側の責任範囲」 と考えても、基本的には問題ありません。また、仮想化基盤のパッチ管理も、同様に、インフラストラクチャ層の対応作業です。ただし、IaaS(Infrastructure as a Service)の場合、仮想基盤上で動作する仮想サーバー(インスタンス)のパッチ管理は利用者の責任範囲となるため、間違えないように注意しましょう。なお、本問題では、明らかに利用者の責任範囲である 「適切なネットワークの設計・設定」 という選択肢がありますので、物理サーバーの保守や仮想化基盤のパッチ適用などは、自信をもってAWS側の責任範囲と考えて問題ないでしょう。

ココがポイント
 特に言及がされていない場合は、IaaSの利用を想定した責任範囲を解答しましょう。なお、IaaSの利用前提であるか、マネージド型のサービスの利用前提であるかによって、責任範囲は異なりますので、ご注意ください。

問題掲載日:2023-11-08


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