AWS認定資格 無料問題集

解答・解説

第7問 AWS 利用者が担当しないセキュリティ対策

 Amazon Web Services(AWS)は、サービス提供者と利用者との責任を明確に分ける責任共有モデルという考え方を採用しています。責任共有モデルにおいて、利用者側が担当しないセキュリティ対策を選択してください。

  1. ゲスト OS に対する更新やセキュリティパッチ適用を実施する。
  2. ホスト OS に対する不正アクセスを防ぐセキュリティ対策を実施する。 [正しい解答]
  3. ネットワーク設定を含むセキュリティの構成と管理を実施する。
  4. データの暗号化とアクセス権の管理を実施する。

(問題ID:CLF202C007)

解答

正しい解答:B. ホスト OS に対する不正アクセスを防ぐセキュリティ対策を実施する。

△ 判定不能

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徹底解説

 AWS 責任共有モデルは、AWS が提供するクラウド・サービスにおいて、AWS が責任を持つ範囲と利用者が責任を持つ範囲を明確に分ける考え方です。下図に示す通り、インフラストラクチャ層(クラウド自体のセキュリティ)と利用者層(クラウド内のセキュリティ)のそれぞれに適用されるべき責任範囲が定義されています。
 データセンターの地震対策や物理サーバーの保守等、主に物理基盤の管理をサービス提供者側の AWS が担当して、その AWS サービスの仕様・制限の範囲内で、利用者は責任を持って、提供されたリソースを管理する必要があります。つまり、AWS のインフラストラクチャを構成する施設・設備やハードウェア、ハイパーバイザーの他、マネージド・サービスを実装するソフトウェアや各種サービスの管理や運用・保守は AWS 側の責任範囲となります。そのため、選択肢にある「ホスト OS に対する不正アクセスを防ぐセキュリティ対策を実施する」ことが利用者側が担当しないセキュリティ対策であり、正解となります。ホスト OS は Amazon EC2 インスタンス等が稼働するホストコンピューターの OS であり、上記のハイパーバイザに該当します。ホストコンピューターのセキュリティ対策は、AWS 側 が実施することが保障されています。
 その他の選択肢は、いずれも、責任共有モデルにおいて、利用者側が担当するべきセキュリティ対策となります。ゲスト OS(Amazon EC2 のインスタンス)に対する更新やセキュリティ・パッチの適用はクラウド・サービスとして提供された OS に対する保護対策であり、ネットワーク設定を含むセキュリティの構成と管理は、クラウド・サービスとして提供されたネットワークに対する保護対策です。また、データの暗号化とアクセス権の管理は、クラウド・サービスとして提供されたリソースや構成に対する保護対策です。


ココがポイント
 特に言及がされていない場合は、IaaS の利用を想定した責任範囲を解答しましょう。なお、求められている解答は、AWS 責任共有モデルにおいて利用者側が担当しないセキュリティ対策であることに注意しましょう。

問題掲載日:2023-09-30

Information

What's New

  • 2025/5/18 問題ID: CLF202C023 認証情報の安全な運用に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/17 問題ID: CLF301S019 AWS CLI の初期設定時の必要情報に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/16 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を追加しました。
  • 2025/5/9 問題ID: CLF201C025 AWS の規模の経済性に関する問題を加筆・修正しました。
  • 2025/5/7 問題ID: CLF204C024 特定の利用者が使用したサービスのコスト情報の取得に関する問題を追加しました。

Reference Books

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