AWS認定資格 無料問題集
解答・解説
第39問 オンプレミス環境から AWS への移行サービス
あなたは、オンプレミス環境で100台の仮想サーバー及び物理サーバーを運用しています。これらのサーバーの一部を AWS クラウド環境に移行することを検討していますが、そのために利用することができる AWS サービスを選択してください。
(問題ID:CLF201C039)
解答
正しい解答:B. AWS MGN
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徹底解説
オンプレミス環境から仮想サーバーや物理サーバーを AWS 環境に移行するために利用することができる AWS サービスは、AWS MGN(Application Migration Service)です。AWS MGN は、オンプレミス環境の物理・仮想サーバーや他のクラウド環境のサーバーを AWS クラウド環境に移行するマイグレーション・サービスです。AWS MGN が、物理環境の移行にも対応することができるのは、移行用のエージェントを移行元サーバーにインストールするいわゆる「エージェント方式」を採用することもできるためです。もちろん、仮想サーバーに対しては「エージェントレス方式」を採用することも可能です。ブロックレベルの継続的なデータレプリケーションを使用することでダウンタイムを最小限に抑えることができます。ところで、AWS MGN は、Application Migration Service の頭文字を取った AWS AMS ではないことにも注意しましょう。
以前は、AWS SMS(Server Migration Service)が主要なサービスでしたが、2022年3月31日に廃止されており、現在は AWS MGN の利用が推奨されています。同様に、無償でサービス提供されていた CloudEndure Migration も、2022年12月30日以降はすべての商用 AWS リージョンで利用できなくなっています。AWS MGN は非常に古い OS はサポートされていませんので、その場合は他の方法を選択する必要がありますが、本問題の場合、一般的な推奨サービスとして、AWS MGN を正解としています。AWS SMS も試験問題の選択肢としては出題されるかもしれませんが、移行サービスを問われている場合は、基本的に AWS MGN を選択するほうが良いでしょう。なお、AWS MGN 及び AWS ADS は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスです。AWS ADS は、企業によるクラウド移行の計画策定を支援するために、オンプレミス環境のサーバー(物理・仮想)のインベントリ情報やパフォーマンス・データを収集するサービスです。また、Amazon KDS(Kinesis Data Streams)は、サーバーレスでストリーミング・データの処理(キャプチャ、処理、保存)を実施するサービスです。サーバーを AWS クラウド環境に移行するためのサービスではありません。
Step Up!
AWS MGN を使用して移行を実施する場合、対応している移行対象サーバーの OS 種別・バージョンは、下記のユーザーガイドを参照ください。
Supported operating systems:
https://docs.aws.amazon.com/mgn/latest/ug/Supported-Operating-Systems.html
問題掲載日:2023-10-16
Information
What's New
- 2025/5/28 問題ID: CLF201C046 承認済みテンプレートで制御する AWS リソースの利用に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/28 問題ID: CLF101C041 AWS Service Catalog の概要説明に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/25 問題ID: CLF101C041 AWS WAF で対応できるセキュリティ脅威に関する問題を追加しました。
- 2025/5/23 問題ID: CLF301S013 Amazon マシンイメージの特徴に関する問題を加筆・修正しました。
- 2025/5/20 問題ID: CLF202C048 AWS リソース構成のアクセスに対するモニタリングに関する問題を加筆・修正しました。
Reference Books
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