AWS認定資格 無料問題集

解答

正しい解答：Ｂ. 需要に応じた柔軟性

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徹底解説

　オンプレミス環境でシステムを構築することに比較して、Amazon EC2（Elastic Compute Cloud）のような IaaS（Infrastructure as a Service）サービスを利用するメリットを示した選択肢は、「需要に応じた柔軟性」 です。クラウド・サービスの代表的なメリットのひとつは、サーバーやネットワーク、ストレージといったシステム・リソースを必要なときに必要なだけ迅速かつ柔軟に利用することができることです。本問題の選択肢の中では、「需要に応じた柔軟性」 がこの特性に該当します。この 「需要に応じた」 や 「必要なときに必要なだけ」 のことを 「オンデマンド」 と表現して、クラウド関連の用語としては非常によく出てくるキーワードとなっています。重要な特徴のひとつなので、確実に押さえておきましょう。「需要に応じた柔軟性」 の実装に関して、例えば、Amazon EC2 のような IaaS サービスを利用する場合、AWS Auto Scaling の機能により需要の変化に応じて柔軟にインスタンス数を増減することができます。AWS Auto Scaling は、需要の変化に際しても安定したパフォーマンスを維持するために、Amazon EC2 インスタンスの起動数を自動的に調整するサービスです。

　その他の選択肢は、 IaaS サービスを利用するメリットを示していません。パフォーマンスは、オンプレミスにおいても必要な物理リソースを用意することにより担保することができるため、「圧倒的なパフォーマンスの改善」 の選択肢は IaaS のメリットとはいえません。また、オンプレミス環境から IaaS に移行したとしても、セキュリティ対応からは完全に解放されるわけではありません。AWS 責任共有モデルにあるように、ハードウェアやホスト OS のセキュリティ対応はクラウド事業者に依存しますが、提供されるインスタンスの OS やアプリケーションのセキュリティ対応は利用者の責任範囲です。そして、コストも必ず安くなるわけではありません。従量課金のサービスであるため、利用した数量に応じた請求となりコスト効率は良いですが、利用状況によってオンプレミスよりも高額となる可能性もあります。
　なお、AWS クラウド・サービスのメリットに関して、同社のサイトにおいて 「AWSのクラウドが選ばれる10の理由」 として整理されています。

AWS の クラウドが選ばれる 10の理由：
https://aws.amazon.com/jp/aws-ten-reasons/

Keep it up！
　クラウド・サービスは迅速であることも特徴のひとつですが、それを 「アジリティが高い」 と表現します。アジリティとは迅速性のことです。必要なときに必要なだけを表現する 「オンデマンド」 と合わせて覚えておきましょう。