AWS認定資格 無料問題集

解答

正しい解答：Ａ. リージョン

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徹底解説

　AWSは地域を物理的なロケーションに分割してサービスを提供しており、この地理的な分割単位となるグローバルインフラストラクチャをリージョンと呼んでいます。リージョン（region）は、日本語では 「地域」 や 「領域」 を意味します。AWSの各リージョンはそれぞれ独立した領域ですが、隣接するリージョンの間は専用ネットワークで接続されており、一部の地域間を除いてクロス・リージョンでの連携が可能です。AWSを利用する際には、リソースを作成するリージョンを自分で選択します。選択したリージョンによって、物理的なデータの保存場所やサービスの利用可否、利用料金が異なる場合があるため注意が必要です。日本国内では、2011年に開設された東京リージョンと、2021年にローカル・リージョンから格上げされた大阪リージョンが、アジアパシフィック地域のリージョンの一部として提供されています。日本の利用者に向けたサービスを提供する場合、東京リージョンや大阪リージョンを選ぶと、遅延が少なく快適に利用することができます。

　その他の選択肢は、いずれも、地域を物理的なロケーションに分割するグローバルインフラストラクチャではありません。アベイラビリティゾーン（AZ）は各リージョンの中に自立して設置されているデータセンター群であり、Amazon VPC は AWSクラウドの仮想ネットワーク空間（論理的に分離されたプライベートなネットワーク構成の領域）を提供するサービスです。また、AWS Local Zones は、Amazon EC2 や Amazon EBS などのリソースやAWSサービスを利用者に地理的に近い場所から提供する特別なゾーンです。レイテンシーの影響を受けやすいアプリケーション向けのサービスで、1桁のミリ秒のレイテンシーが必要とされるワークロードを実行するために設計されたAWSインフラストラクチャです。AWS Local Zones は、地域を物理的なロケーションに分割するものではなく、特定のリージョンを親とする子インフラストラクチャの位置付けとなっています。
　参考までに、AWS Local Zones は、CLF-C02 で明示的に試験範囲として追加されたサービスのひとつです。上記の解説をよく読んで、サービスの定義や基本的な内容の理解を深めておくようにしましょう。

ちなみに...
　上述の通り、基本的にはリージョン間での連携は可能ですが、中国国内のリージョンでは、政治的な理由で他の地域の AWS リージョンとは完全に隔離・断絶しており、一般的なマネジメント・コンソールから利用できないようになっています。